2015 Fiscal Year Research-status Report
水道水リチウムと自殺予防:日本全国を対象とした調査
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25461734
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
石井 啓義 大分大学, 医学部, 講師 (00555063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺尾 岳 大分大学, 医学部, 教授 (80217413)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自殺 / リチウム / 水道水 / 人間生活環境 / 水資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本全国の水道水中リチウム濃度を測定している。全国の787市および東京23区の市・区役所に依頼して、水道水を提供してもらう。送付依頼を拒否された場合には、こちらから出向いて採取させてもらう。現在687市で水道水サンプルを取得した。 すでに全市を採取した九州および北海道を対象として水道水リチウム濃度と自殺率の関連を、他の危険因子で補正を加えつつ検討した結果、水道水リチウム濃度と男性との間に有意な負の相関を認めた。 この研究は2015年度の日本臨床精神神経薬理学会でポール・ヤンセン賞を受賞し、同学会で2015年10月に招待講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに前研究で九州全土、118市から水道水を採取している。 平成25~26年度は534市から水道水を採取した。 平成27年度は市および東京23区の計133か所より水道水を採取した。 未採取は全国787市のうち100市、東京23区のうち5区である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度中に未採取の100市、東京5区から水道水を採取する。そして本年度中に日本全国の水道水中リチウム濃度と自殺率の相関を検討し、結果を報告する。
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Causes of Carryover |
全市の試料採集が補助期間中に間に合わなかったため、旅費とその他の費用に未使額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残りの市の試料採集費用として、平成28年度の予算と合わせて使用する。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Trace lithium is inversely associated with male suicide after adjustment of climatic factors.2016
Author(s)
Shiotsuki I, Terao T, Ishii N, Takeuchi S, Kuroda Y, Kohno K, Mizokami Y, Hatano K, Tanabe S, Kanehisa M, Iwata N, Matusda S.
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Journal Title
The Journal of Affective Disorders
Volume: 189
Pages: 282-286
DOI
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