2014 Fiscal Year Research-status Report
血管手術前後の各血管の血流量測定による脳内フローダイナミクスの解明
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25461821
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 壽 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (40294087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤中 俊之 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (00359845)
中村 元 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80533794)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳血流 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳血流を核磁気共鳴装置(MRI)を用いて測定する研究であるが、前提として毎回の血流測定がほぼ一定である必要がある。このため3名の正常被験者で30分間の連続的な血流測定を行った。結果は変動係数が 0.06 +/- 0.02であり、大きな変動がないことが分かった。 頸動脈ステント前後の測定は1名の患者で得られている。術前に比べると、術後3か月の時点では両側中大脳動脈、脳底動脈が細くなっている。これは術前に開ききっていた動脈が、ステント留置後に正常な太さに戻ってきたことによると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
血管に対して、垂直な断面を設定し血流を測定する必要があるが、この方法が煩雑であり時間がかかるために、被験者や患者が動くことが多く見られた。また頸動脈ステントの症例が半年間で1件と少なく、症例数を増やすことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
垂直な断面の設定については、そのためのソフトウエアおよびPCを別予算で購入し、脳血流測定に用いるMRI装置に2015年3月末に導入した。このため、今後は操作になれていない技師でも半自動的に撮影可能になった。 また脳神経外科医師の異動があり、今後はステント症例が増える可能性がある。2015年5月、6月で新たに3名の頸動脈ステント予定患者がいるので、2015年度中には5-7名程度の患者が得られる見込みである。
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Causes of Carryover |
研究が遅れて推移しているために、被験者費用、国際学会発表、論文作成など当初予定していた支出がなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度において正常被験者測定および患者での測定を集中的に行う予定である。また国際学会で結果の一部を発表するための旅費と英文論文校正費用が必要になる。
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