2015 Fiscal Year Annual Research Report
PETおよびMRIによる脳内神経伝達機能の相互作用の画像医学的解明
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25461862
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 浩 福島県立医科大学, ふくしま国際医療科学センター, 教授 (20360357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 晴成 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, その他部局等, その他 (30348792) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | PET / MRI / ドーパミン / ノルエピネフリン / ニューロメラニン |
Outline of Annual Research Achievements |
青斑核のノルエピネフリン作動性神経細胞にはニューロメラニン色素が沈着しているが、ノルエピネフリン作動性神経系の前シナプス機能であるノルエピネフリントランスポーター結合能と青斑核のニューロメラニン分布密度の相互関係を明らかにするべく、健常者を対象にPET検査とMRI検査を行った。21-76才の健常者27名を対象に、トレーサーとして[18F]FMeNER-D2を用いてダイナミックPET測定を行った。青斑核、視床、海馬におけるトレーサー静注後120-180分の時間放射能曲線の曲線下面積を求め、参照部位である尾状核頭の曲線下面積で除してノルエピネフリントランスポーター結合能を計算した。MRI検査では、T1強調画像、T2強調画像の撮像に引き続きニューロメラニン強調画像を撮像し、上小脳脚交差部を参照領域として青斑核におけるニューロメラニンの分布密度指標を計算した。 青斑核のニューロメラニンの分布密度指標と青斑核、視床、海馬のノルエピネフリントランスポーター結合能との間には有意な相関はみられなかった。また、青斑核におけるノルエピネフリントランスポーター結合能には加齢による有意な低下がみられたが、ニューロメラニンの分布密度指標には有意な加齢変化はみられなかった。 青斑核のニューロメラニンの分布密度指標はノルエピネフリントランスポーター結合能と同様にノルエピネフリン作動性神経系の前シナプス機能を反映する指標と予想されたが、両者は独立した指標であると考えられた。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] PET Quantification of Tau Pathology in Human Brain with 11C-PBB32015
Author(s)
Kimura Y, Ichise M, Ito H, Shimada H, Ikoma Y, Seki C, Takano H, Kitamura S, Shinotoh H, Kawamura K, Zhang MR, Sahara N, Suhara T, Higuchi M
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Journal Title
J Nucl Med
Volume: 56
Pages: 1359–1365
DOI
Peer Reviewed
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