2014 Fiscal Year Research-status Report
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25461922
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
荻野 伊知朗 横浜市立大学, 大学病院, 准教授 (20275035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 浩 横浜市立大学, 大学病院, 講師 (50405007)
大村 進 横浜市立大学, 大学病院, 准教授 (50145687)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | fiducial marker / radiotherapy / calcium phosphate |
Outline of Annual Research Achievements |
リン酸カルシウムマーカー(CPM)の臨床試験を開始した。1例目は85歳のstage IIIb子宮頸がんで、2014年5月にCPMを4個挿入した。2日後より46.8Gy外照射し、5.5Gyずつ2回腔内照射を行った。外子宮孔から右1.2-2.6 cm、左1.5-2.5cm, 正中上1.5-2.8cmのCPMは、治療中のcone beam CT や挿入7ヶ月後のCTでも確認できた。正中下0.5-1.7cm のCPMは、治療途中に離脱した。2例目は71歳のstage IVb子宮頸がんで、2014年6月にCPMを3個挿入した。2日後から全骨盤に50.4Gy外照射し、6Gyずつ2回腔内照射を行った。その後傍大動脈リンパ節に45Gy照射した。外子宮孔から右1.4 -2.3cm、左1.1-2.3cmのCPMは、治療中のcone beam CT や3ヶ月後のCTでも確認できた。正中上1.6-2.3cm のCPMは、子宮腔内に挿入されたため治療途中に離脱した。3例目は45歳のstage IVb子宮頸がん、で2015年7月にCPMを子宮頚部に4箇所,超音波誘導下に挿入した。2日後から全骨盤に50.4Gy外照射し、6Gyずつ3回腔内照射を行った。その後傍大動脈リンパ節に48.6Gy照射した。外子宮孔から右側1.3 -3 cm、左1.6-2.4cm, 正中上1-2.8cmのCPMは、治療中のcone beam CT や2015/4/9のCTでも確認できた。正中下0.5-2.23cm のCPMは、治療途中に離脱した。いずれの症例も疼痛・出血・感染などの副作用は認められなかった。超音波画像誘導下にて、子宮腔内を避け、外子宮孔より1cm以上深部に挿入すると脱落しないことが判明した。また、いずれの症例でも、RALS前のMRIとCTを整合することができ、MRIにも使えるマーカーであることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2014年5月から3ヶ月間内3例に臨床試験を行うことができ、順調であった。その後、 臨床試験参加を拒否されることが多く、症例数が増えない。
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Strategy for Future Research Activity |
症例を合計10例以上集め、cone beam CT, MRIの全datawを統計解析する。また症例経験を重ねるたびに問題点に遭遇するため、その度、改善が必要となる。
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Causes of Carryover |
臨床症例が予定より少ないため、biopex Rの購入を控えた。そのため、次年度使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
臨床試験行った3例が、targetを把握するのに有用であったことを十分説明する。それにより次年度の症例数を増やす計画である。
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