2015 Fiscal Year Annual Research Report
心房組織を用いたiPS細胞作成および直接的心筋細胞誘導法による心房細動の病態解明
Project/Area Number |
25462144
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
井口 篤志 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90222851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道本 智 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (00649337)
千本松 孝明 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70216563)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | iPS細胞 / 心房細動 / 筋線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
心房細動患者さんのメイズ手術より得られた左房組織から分別した線維芽細胞では、筋線維芽細胞が高発現している。筋線維芽細胞は、周辺の急性炎症や慢性炎症の結果生じる病態心でみられる間葉系細胞の収斂スポットである。皮膚線維芽細胞や心臓線維芽細胞と比較して形態、増殖性はほとんど差異を認めないが、少なくともこれを用いたiPS細胞誘導はほぼされない。遺伝子レベルでは、αーSMAやMyoDを高発現しているが、iPS細胞誘導抑制原因遺伝子の道程はされていない。いくつかの論文ではHDAC阻害薬を用いて筋線維芽細胞を心臓線維芽細胞に変換を試みている論文が存在するが、メイズ手術を受けるほどの比較的重症度の高い患者さんより得られた臓器なので、この阻害薬とiPS細胞誘導の組み合わせではiPS細胞は誘導されなかった。最近の論文では、iPS細胞誘導の際、山中4因子導入後に間葉系遺伝子のdownregulationが生じることをしてしているが、筋線維芽細胞を用いた場合、それは生じないことが判明した。
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