2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25462161
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
成田 裕司 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60378221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 正穂 愛知医科大学, 医学部, 講師 (20566989) [Withdrawn]
碓氷 章彦 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30283443)
大島 英揮 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40378188)
緒方 藍歌 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70718311)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 大動脈瘤 / 細胞療法 / 間葉系幹細胞 / エラスチン / 抗炎症作用 / 免疫抑制能 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大動脈瘤に対する幹細胞療法の効果についての解析を行う研究であるが、以下の研究を行ったので概述する。 自家移植と他家移植での治療効果の差異について:大動脈瘤モデルマウスと同系統のC57BL6マウスの大腿骨骨髄から培養した骨髄由来間葉系幹細胞(BM-MSC)をisogenic BM-MSC (以下 iso-MSC)とし、同様に培養した他系統のBALB/CマウスのBM-MSCをallogenic BM-MSC(以下allo-MSC)とし、それぞれのcharacterizationをフローサイトメトリーで行ったところ、どちらもSca-1, CD29, CD44, CD90, CD106陽性、CD11b, CD34, CD45, CD80, CD86, c-kit陰性で差はなかった。また、増殖能においても両群間に差はなく、安定した細胞数を確保できた。次にin vivoで各細胞を大動脈瘤モデルマウスに尾静脈投与し2週間後に評価したところ、瘤径は生食群に比べて iso-MSC群およびallo-MSC群で有意に縮小し、 iso-MSC群とallo-MSC群間で差はなかった。また、瘤形成率においても同様の結果が得られた。MMPザイモグラフィーでは、MMP-2, MMP-9活性が生食群に比べてiso-MSC群およびallo-MSC群で有意に低下した。このことから、自己のMSCだけでなく、他家のMSCでも大動脈瘤の細胞療法が可能であることが示唆された。
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