2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25462198
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松本 桂太郎 長崎大学, 大学病院, 助教 (80404268)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土谷 智史 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (30437884)
山崎 直哉 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70404217)
永安 武 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80284686)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 気管 / 創傷治癒 / 細胞シート |
Research Abstract |
ラットの気管損傷に対する細胞シートの補強効果について。 細胞はCELL APPLICATIONSより購入したSDラット由来の皮膚線維芽細胞、筋芽細胞、血管内皮細胞を使用した。細胞シートを作製するためのディッシュとして、セルシード社よりUpCellを購入した。これらを用いて、それぞれの細胞で細胞シートを作製した。この細胞シートをSDラットの気管損傷部位に貼付し、細胞シートによる補強が可能かどうか、創傷治癒促進効果があるのか、組織学的評価と物理学的強度測定を行った。組織学的に線維芽細胞の増生と血管新生が促進したことを確認した。すなわち、細胞シートの貼付が気管損傷時の治癒促進に寄与する可能性が示唆されたと考えている。さらに、細胞シートの拒絶など免疫学的問題を考慮し、F344ラットから初代培養した線維芽細胞で細胞シートを作製し、これをF344ラットの気道損傷部に貼付し、同様に組織学的評価を行っている。物理学的強度測定は現在進行中である。 ウサギの気道狭窄に対する細胞シートの狭窄予防について。細胞はECACCより購入したウサギ由来皮膚線維芽細胞を使用した。同様にセルシード社からUpCellを購入し、細胞シートを作製した。これを、ウサギの気管内腔を擦過した部位に貼付し、細胞シートによる狭窄予防が可能かどうかの実験を行った。しかし、気道狭窄モデルの作製過程において、気管内腔を擦過したウサギの処置後の死亡率が高く、コントロールとしてのモデル作製に難渋した。現在、モデルの作製法について、ウサギが死亡しないような方法を検討している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ラットの検討は予定より進んでいる。ラビットはモデル作製に時間を要し、やや送れ気味である。
|
Strategy for Future Research Activity |
ラットの研究では、このまま機械的評価をおこない、気管の創傷治癒における細胞シートの有用性を証明できる予定である。結果が出た時点で、論文作成可能と考える。 ラビットはモデルができた段階であるので、これを用いて、細胞シートによる狭窄予防の実験を行う予定。
|