2015 Fiscal Year Annual Research Report
多機能レーザー内視鏡治療機器を用いた超低侵襲内視鏡手術
Project/Area Number |
25462243
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
阿久津 博義 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20547955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀峰 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40633110)
岡 潔 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 量子ビーム科学研究部門 関西光科学研究所 量子生命科学研究部 レーザー医療応用研究グループ, 上席研究員(課長相当) (80354661)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | レーザー治療 / 内視鏡手術 / 低侵襲手術 / 経鼻内視鏡手術 / 医療機器開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度同様多機能レーザー内視鏡治療機器を用いた動物実験により、対象物の焼灼・血管止血を行った。またレーザー熱量および照射時間の最適化に関してのデータ蓄積を行った。ファイバ先端屈曲鉗子を用いたシミュレーション実験も行った。 動物実験終了後、周辺組織の熱変性に関して組織学的検討も行った。その結果、血管内腔面積は動静脈共にエネルギー量に比例して縮小する傾向が見られた。髄液中では動脈では30wで4秒、静脈では20wで2秒の照射が至適照射量と考えられ、空気中に比べ、50%程度のエネルギーの上乗せが必要であった。組織学的には、熱変性は照射血管に限局しており、レーザーの熱拡散や貫通による周囲組織損傷はなかった。 ファイバ屈曲鉗子を用いたシミュレーションにて、先端を屈曲させて、直線方向だけでなく、広い方向でのレーザー照射も可能であることをも確認した。これにより、実際の手術においても、広い視野角を確保しつつ標的部位に対する照射が可能となり、より医療機器としての利用可能性が高まった。また、内腔を灌流しながら操作することで、スムーズなファイバーの出し入れが可能となった。 今後はPMDAに対して医療機器承認を取得するべく、準備を進めていき、可及的早期の承認を目指す予定である。また、医療機器承認を得やすいように、すでに認証済みのレーザー源を組み込んだ装置も開発中であり、市販に向けて装置全体のパッケージ化も進めている。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] Endoscopic endonasal surgery for craniopharyngiomas2016
Author(s)
Akutsu H, Tanaka S, Yamamoto T, Hara T, Kino H, Miyamoto H, Matsuda M, Takano S, Matsumura A
Organizer
The 26th annual meeting of north americal skull base society
Place of Presentation
Scottsdale, Arizona, USA
Year and Date
2016-02-12 – 2016-02-14
Int'l Joint Research
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