2016 Fiscal Year Annual Research Report
Clinicopathological analyses on primary bone tumor: multicenter study
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25462349
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小西 英一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50186714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 昭夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (30137963)
冨田 裕彦 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 主任部長 (60263266)
眞能 正幸 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (10183956)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 原発性骨腫瘍 / 軟骨芽細胞腫 / 病理組織像 / 放射線画像 / 統計解析 / 予後予測因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
27年度で行った中間悪性群に分類される軟骨芽細胞腫の103例(頭蓋骨を除く)の解析結果を整理した。それぞれの症例について、年齢、性別、発生部位、手術術式、画像、予後等臨床情報と、9項目からなる病理学的所見情報、6項目からなる放射線画像情報をscore化可能なものはscore化し、統計解析ソフトで、単変量解析(t検定、log-rank検定など)、多変量解析(Coxハザード解析)を用いて、転移・再発予想に有用な因子の抽出を行った。 その結果、本研究では転移例は1例もなく再発率は15.5%であった。男女比は3.48で男性優位であったが、この結果は既報よりやや高かった。好発部位は大腿骨であった。40歳以上の発生例は1例のみで、また16歳以上の例では非長管骨に多かった。16歳をカットオフ値にした場合、長管骨例の予後に差はなかったが、非長管骨例では16歳未満の例が有意に再発率が高かった(P=0.018)。 単変量解析では16歳以上の年齢、放射線画像で確認される嚢胞性変化、核分裂像が今日拡大10視野あたり2個以上の3因子が有意に再発に関与した。多変量解析を色々な組み合わせで行ってみた。生検・手術前に取得可能な年齢、性別、放射線画像因子での解析では16歳未満の年齢や、性(男性)、放射線画像でsolidな形態が有意にハザード比が高くなった。次に年齢、性別、病理所見のみで解析したところ、有意な因子が無くなった。最後に年齢、性別、病理所見、放射線所見をすべて投入したところ、16歳未満の年齢とsolidな放射線画像のみが有意にハザード比を高くすることが分かった。 軟骨芽細胞腫の治療に当たっては、16歳未満の男性で放射線画像で嚢胞性変化の無い腫瘍が再発要注意例であることが分かった。 成果については論文投稿中であるが、今後も希少腫瘍である原発性骨腫瘍について同様の研究を進めていく必要が有ると考えた。
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Research Products
(2 results)