2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25462386
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
高井 信朗 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10226730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 謙治 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30347447)
齋藤 充 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (50301528)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 軟骨 / 変形性関節症 / 色彩 / ペントシジン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に明らかにした適切な測定条件で引き続きヒト変形性膝関節症の人工膝関節手術症例における関節軟骨の色彩色度計測・終末糖化産物(AGEs)の生化学的定量・肉眼的変性度の関連を検討した。さらに関節軟骨における褐色性の局在についても調査した。年齢とAGEs量はゆるい正の相関(R=0.32)を認めた。褐色性は軽度から中等度の変性軟骨においては増加したが、変性末期には減少した。AGEs量と褐色性は相関を認めなかった。今回の研究では可視領域において関節軟骨中のペントシジン量と肉眼的な褐色性は相関せず、関節軟骨の褐色性の原因は軟骨基質に蓄積されたAGEsであるという仮説は実証されなかった。その原因としては蓄積するAGEs量は腎機能障害や糖尿病の有無に影響を受けると報告されているが、今回は検体数が少なくそれらの影響を完全に除去しきれていないことが一因と考えられた。javascript:onTransientSave();
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