2015 Fiscal Year Annual Research Report
損傷を受けた神経細胞に対する麻酔・鎮静薬の毒性に関する検討
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25462407
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
安藤 富男 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (00193110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紙谷 義孝 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (90381491)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 神経因性疼痛 / KCC2 |
Outline of Annual Research Achievements |
脊髄神経障害モデルでは、術後約2~3週間以降に疼痛行動を発症する。そのメカニズムとして、成体動物では相対的に有意であるKCC2が減少し、NKCC1が増加することで、細胞内Cl-濃度が増加し、GABA刺激により細胞が過剰興奮することが提唱されている。本研究では、SNLモデルを作成し、3週間目以降よりVon Frey testで疼痛の程度を定量する。神経障害動物ではKCC2の減少、NKCC1の増加を生じ、そこへ麻酔薬曝露をすることで増加したNKCC1の活性化を介して、細胞興奮から神経因性疼痛を増悪させるという仮説を立てた。脊髄神経障害モデルラットに対して麻酔薬を曝露させ、疼痛が増悪するかを行動学的に評価し、その脊髄での興奮性変化を組織染色により検討する。最終的には、KCC2刺激薬を投与し、麻酔薬曝露によって増悪した疼痛が改善しているかを生化学的・行動学的に検討した。SNLではKCC2の変化が誘導されなかったため、過去の報告を参考にしCCIモデルに変更して実験を行った。CCIではモデル作成2週間後にvon frey testでの疼痛閾値の低下を認めるとともに、脊髄後角でのKCC2の低下を認めた。またweight distrubution testでも、健足負荷の時間増加を認めた。しかしながらCCI動物にCLP290を投与しても、行動学的変化は改善されなかった。したがって、投与濃度や投与期間を検討することで、改善効果を検討する。
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