2013 Fiscal Year Research-status Report
エイコサペンタエン酸及びアラキドン酸比の脳血管反応性への影響と術後高次脳機能障害
Project/Area Number |
25462438
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
石田 和慶 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80314813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 理 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (20610885)
山下 敦生 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50379971)
松本 美志也 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60243664)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エイコサペンタエン酸 / アラキドン酸 / 脳血管反応性 / 術後高次脳機能障害 |
Research Abstract |
エイコサペンタエン酸(EPA)及びアラキドン酸(AA)の脳血管反応性への影響と術後高次脳機能障害について心臓弁手術症例10例においてパイロットスタディを行った。当初の研究計画では非心臓手術で40例、心臓手術(off-pumpCABG)で40例研究予定であったが倫理委員会の申請が遅れたため10例のパイロット研究にとどまっている。 麻酔導入後手術開始前にEPA及びAAを測定した。手術前後で5つの神経心理学検査(MMSE、Digit spam順唱、逆唱、Digit symbol、かな拾いテスト)を行い2つの検査で20%以上のスコアの低下したものを術後高次脳機能障害と定義した。 EPA 11.6~73μg/ml、AA 115~207.8μg/ml、EPA/AA比 0.11~0.23 μg/mlであった。神経心理学検査で1検査で20%以上測定値が低下した症例は2例見られたが、現時点では2検査で20%以上低下した症例はなく高次機能障害は発生していない。 現在上記研究について倫理委員会に申請・審査中であり本年度は10例のパイロットスタディにとどまっている。EPA/AA比は上記の2例と動脈硬化、心筋梗塞の既往がある症例が低値となっているが症例が少なく十分検討できていない。 倫理委員会で受諾され次第症例を重ねる予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
エイコサペンタエン酸(EPA)及びアラキドン酸(AA)の脳血管反応性への影響と術後高次脳機能障害について当初の研究計画では非心臓手術で40例、off-pumpCABGで40例研究予定であったが倫理委員会の申請が遅れたため10例のパイロット研究にとどまっている。現在は患者への説明書を作成しており、説明書の作成が完了すれば倫理委員会で受諾されると考える。受諾され次第症例を重ねる予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会通過後おそらく6月から研究を開始できると考えている。当初の研究計画では2年後も非心臓手術で40例、心臓手術で40例研究予定であった。1年目の遅れを考えると2年目はそれぞれ60例以上は行うべきである。非心臓手術は60例の測定が可能と考えるが、off-pumpCABGは年間40例程度しか症例がないためこの術式では40例とする予定である。 26年度に集まった症例で一度中間解析を行う予定としている。
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