2013 Fiscal Year Research-status Report
アンドロゲン分泌性幹細胞の創出とその応用基盤の確立
Project/Area Number |
25462538
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
杉本 盛人 岡山大学, 大学病院, 助教 (30613161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 昌実 岡山大学, 大学病院, 准教授 (70444677)
野口 洋文 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター), 移植・再生医療研究部, 研究員 (50378733)
賀来 春紀 岡山大学, 大学病院, 講師 (60346426)
植木 英雄 岡山大学, 医学部, 技術専門職員 (90537218)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 再生医療 / 男性ホルモン / 幹細胞 |
Research Abstract |
近年のES(胚性幹)・iPS(人工多能性幹)細胞の発見により、アンドロロジー領域においても当該技術の応用による各種組織の再生に大きな期待が寄せられている。アンドロロジー領域においてはアンドロゲン分泌細胞の再生研究が行れているが、幹細胞移植により臨床応用に直結するようなLeydig幹細胞の樹立は未だ為されていない。本研究では、これらの分化万能性細胞を経ることなく、我々が独自に開発した2つの新技術:「逆行性幹細胞誘導法」および「組織特異的幹細胞分離法」に基づきアンドロゲン分泌性幹細胞を誘導・分離する新手法を確立する。前者は、山中4因子により逆行性に誘導された幹細胞がEpigenetic memory により各由来組織への分化志向性を有するという知見に基づくものであり、後者は、組織幹細胞特異的に強力に遺伝子発現を可能にする、新規の遺伝子発現技術に基づくものである。本申請研究のコアは、正常精巣の間質組織由来の初代培養細胞に山中4因子を遺伝子導入して、直接的にLeydig幹細胞を誘導・分離することにある。そして、幹細胞としての永久の自己複製能を50継代まで培養することにより確認すると同時に、Leydig幹細胞として必須の胎生期分化誘導因子として考えられているSF-1 (Steroidogenic factor-1)とStar (Steroidogenic acute regulator)等について、発現マーカーとして検証を行うものである。現時点で、Leydig幹細胞の候補クローンを複数株樹立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究実施により、精巣間質細胞に山中4因子(OCT3/4, SOX2, KLF4, C-MYC)をトランスフェクションしLeydig幹細胞の候補クローンを複数株樹立しており、研究はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に分離したLeydig幹細胞の候補クローンにおいて、Leydig細胞特異的マーカーの発現解析を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の予定より物品を安く購入できたため、未使用額が生じた。 平成26年度は、平成26年度支払い請求分に本年度未使用分を宛がい、引き続き研究計画に基づき有効に適正に使用する。
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Research Products
(2 results)