2013 Fiscal Year Research-status Report
マイクロRNAを介した子宮頸癌の進展機構の解明と分子標的治療への応用
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25462619
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 助教 (00551748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10625502)
金村 昌徳 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40298782)
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70388255)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70454543)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | MYCBP / c-Myc |
Research Abstract |
子宮頚癌は、検診の普及にともなう早期発見により、全体の死亡率はこの50年間で約5分の1に低下したが、進行子宮頚癌の生存率はほとんど変わっておらず、今後進行子宮頚癌に対する一層の治療成績の向上が求められる。 我々は、子宮頚癌の浸潤機構を解析するため、子宮頚部異形成と微小浸潤癌の病理組織検体を用いて比較検討をおこなった。子宮頚部異形成と比べ、浸潤癌ではCD24抗原陽性細胞が多く存在しており、その部位と一致して上皮間葉転移が起こっていた。細胞表面抗原CD24は、子宮頚癌の浸潤能を反映することが示唆された。 また、癌遺伝子c-Mycは様々な癌種で過剰発現や増幅が報告されているが、子宮頚癌においても20-50%で過剰発現や遺伝子増幅が認められ、その頻度はstageIII以上の進行癌で高い。我々は、c-Mycの作用を抑制する手段としてマイクロRNAに着目した。c-MycはそのN端にMYCBP蛋白が結合することにより、c-Mycの標的遺伝子の転写活性が促進されるが、その調節機構についてはよく分かっていない。 我々が保有する種々の細胞株におけるMYCBPmRNA発現量をRT-PCR法にて解析したところ、子宮頚癌細胞株SKGIIIbではCaSkiと比べ、その発現量が多く、c-Mycの標的遺伝子であるornithine decarboxylase(ODC)やeukaryotic Initiation Factor(EIF)2aのmRNA発現量も多かった。細胞の増殖能をMTSアッセイにて検討したところ、SKGIIIbはCaSkiと比べて増殖速度が速く、MYCBPの発現レベルの差が関与していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細胞株間で発現量に違いがあることが分かり、予定していた実験を継続できる見通しがたったため。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに多くの細胞株を用い、各細胞株の増殖能や転移能も検討することで、腫瘍の性格(増殖能、転移能)とMYCBPとの関連性を明らかにしていきたい。
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