2015 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣がん腹膜転移におけるMETおよび播種に関わる新規分子の解明
Project/Area Number |
25462620
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
金村 昌徳 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40298782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10625502)
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388255)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70454543)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 卵巣癌 / 腹膜播種 / 中皮―間葉転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
卵巣癌が腹膜播種病巣を形成する過程で、腹膜中皮細胞の防御機構の破綻がおこり、いわゆる「ミルキースポット」と呼ばれる腹膜中皮の欠損および中皮下組織の露出がおこるとされている。卵巣癌と同じく腹膜播種をする類似した病態として子宮内膜症に我々は着目し検討したところ、内膜細胞が腹膜播種を形成するうえで、エストロゲンにより誘導されたHGF(hepatocyte growth factor)が内膜細胞にEMT(epitherial-mesenchymal transition)を介して増殖や浸潤を引きおこすと同時に、中皮細胞にはMMT(mesothelial-mesenchymal transition)を引き起こすという現象が極めて重要であることを明らかにし報告した(Am J Physiol Endocrinol Metab 308: E950-E959, 2015)。 さらに卵巣癌の腹膜播種において、卵巣癌細胞から分泌されるHGFがパラクライン的に作用し、腹膜中皮細胞のMMTを引き起こすことで卵巣癌細胞の腹膜播種が惹起されることを明らかにし報告した(Gynecologic Oncology 139: 345-354, 2015)
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Research Products
(2 results)