2013 Fiscal Year Research-status Report
アンプリコンベクターを用いた顔面神経麻痺の新たな治療の開発
Project/Area Number |
25462650
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
村上 信五 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80157750)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305525)
濱島 有喜 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30343403)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 顔面神経麻痺 / HSV-1 / 神経栄養因子 / 神経再生 |
Research Abstract |
我々はHSV-1 による顔面神経麻痺モデルを作製し、HSV の神経親和性と神経傷害性について検討してきた。また一方で、HSV の神経親和性を逆利用して、肝細胞増殖因子(HGF)をHSV ベクターで遺伝子導入し、障害された顔面神経の麻痺回復を促進させる研究を行ってきた (Gene Therapy, 2011)。アンプリコンベクターはHSVの外殻を持ち、内部にHSVのゲノム長と同じだけ繰り返された遺伝子を有する。アンプリコンベクターを用いれば、HSVと同様の感染性を有し、複数のHGFを遺伝子導入でき、顔面神経麻痺の治癒が一層促進されると考えた。現在までに、HSVの複製開始点とパッケージングシグナルを有し、過去様々な論文で使用実績のあるHSVアンプリコンプラスミドが得られた。今後は、アンプコンプラスミドにHGFを挿入したアンプリコンプラスミドを作成する。その後、プラスミドをクローニングして、そのプラスミドとHSVを共感染させることによりアンプリコンベクターが得る。目的のアンプリコンベクターが得られたら、HGFの分泌能を確認しつつ、顔面神経麻痺モデルマウスに適用して、治療効果を調べる予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Empty vectorが得られたため、マウスHGFのcDNAを作成しているところである。
|
Strategy for Future Research Activity |
マウスHGFのcDNAが得られたらアンプリコンベクターに組み込み、cloningして最適なアンプリコンベクターを作成する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アンプリコンベクターの作成が遅れているため、消耗品に余剰が生じたため。 マウスHGFのcDNAが得られたらアンプリコンベクターに組み込み、cloningして最適なアンプリコンベクターを作成する予定である。
|