2015 Fiscal Year Annual Research Report
アンプリコンベクターを用いた顔面神経麻痺の新たな治療の開発
Project/Area Number |
25462650
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
村上 信五 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80157750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305525)
濱島 有喜 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30343403)
江崎 伸一 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20620983)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 単純ヘルペスウイルス / アンプリコンベクター / 肝細胞増殖因子 / 顔面神経麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
HSVアンプリコンベクターの使用に実績のある名古屋大学大学院医学系研究科微生物免疫学分野ウイルス学教室と共同研究を行った。彼らの使用するアンプリコンプラスミドpCGHXを用いた。導入する遺伝子については、当教室で実績のある肝細胞増殖因子(HGF)と細胞増殖を促すと製薬化されている塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)を使用した。まずはマウス由来のHGF、bFGFを得るために肝臓などからPCRを用いて目標遺伝子の抽出を試みた。得られた遺伝子をクローニングして、遺伝子を抽出してPCRを行い高純度のDNAを得ようとしたが、安定したDNAが得られなかったため断念した。 そこで市販されているDNAに着目し、Invivogen社より販売されているmouse HGF、mouse bFGFを購入した。DNAを購入し、シークエンスを検討したところ、制限酵素で切断できる箇所がアンプリコンプラスミドと一致しないことが判明した。そこで、現在遺伝子に修飾を加え、切断箇所を作成しているところである。 同時に顔面神経麻痺モデルマウスを作成した。顔面神経本幹を露出し、モスキート鉗子で圧迫することにより顔面神経麻痺モデルマウスの作成に成功した。徐放性ハイドロゲルに色々な成長因子(bFGF、HGF、GDNF、NGF)を加え、損傷した神経上に留置したところ、顔面神経麻痺の回復が促進された。顔面神経の組織切片を作成し、有髄神経を数えたところ、この効果が組織学的にも確認された。
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