2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25462723
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
大黒 浩 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30203748)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 晃 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70136927)
平岡 美紀 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80246983)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 癌関連網膜症 / 自己免疫 / 自己免疫網膜症 / リカバリン / TRPM1 |
Outline of Annual Research Achievements |
最近では血清中に抗網膜自己抗体を有する網膜症をまとめて自己免疫性網膜症(AIR: autoimmune retinopathy)と呼ぶようになってきている。 しかしながら同時にこれらの知見は、AIRを理解するために以下の疑問が新たに湧いてきた。なぜ腫瘍の違い、癌、悪性黒色腫、良性腫瘍で類似のあるいは異なる網膜自己抗体ができるのか?なぜ腫瘍が無いにもかかわらず、網膜自己抗体ができるのか? これらの2つの疑問はAIRを理解する上で最も重要であり、本研究課題で解決すべき研究課題である。 そこでAIRの発症機序を検討する目的で、申請者らの研究グループは平成25年より27年までの3年間の検討を行い、A)どのような癌、良性腫瘍にリカバリンやTRPM1がどのような頻度で異所性発現するのか?、B)リカバリンやTRPM1がどのような機序で癌に異所性発現するのか?、C)癌に異所性発現したリカバリンやTRPM1がどのような機序により自己免疫を獲得するのか?、D)腫瘍に関係ないAIRの自己免疫を獲得の可能性の一つとしてmolecular mimicry(分子相同性)の可能性を検討してきた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自己免疫性網膜症(AIR: autoimmune retinopathy)の分子病態の解明に必須な課題、なぜ腫瘍の違い、癌、悪性黒色腫、良性腫瘍で類似のあるいは異なる網膜自己抗体ができるのか?なぜ腫瘍が無いにもかかわらず、網膜自己抗体ができるのか?に対する答えを出す目的で そこで自己免疫性網膜症(AIR: autoimmune retinopathy)の発症機序を検討する目的で、申請者らの研究グループは平成25年より27年までの3年間に、A)どのような癌、良性腫瘍にリカバリンやTRPM1がどのような頻度で異所性発現するのか?、B)リカバリンやTRPM1がどのような機序で癌に異所性発現するのか?、C)癌に異所性発現したリカバリンやTRPM1がどのような機序により自己免疫を獲得するのか?、D)腫瘍に関係ないAIRの自己免疫を獲得の可能性の一つとしてmolecular mimicry(分子相同性)の可能性を生化学的および分子生物学的に検討してきた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は得られた成果を国内外の学会ならびに学術雑誌に公表すべく準備している。
|
Causes of Carryover |
実験中に新たな新事実が生じたため期間を1年延長したため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初平成27年度に予定していた支出および実験を1年繰り越すこととした。
|