2015 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト臍帯由来間葉系幹細胞移植による眼表面瘢痕組織の再生
Project/Area Number |
25462759
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山中 修 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50254545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雑賀 司珠也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 幹細胞 / 創傷治癒 / 国際情報交換 / シグナル / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の(hUSMC)の確保hUSMCの樹立、培養についてはH26 5月にUniversity of Cincinnati, Dr. Kao 研究室で指導をうけた。その後、定期的な指導をうけていたがhUSMCに線維芽細胞が混入する事例が散見されたたため細胞の規格の統一、安定性を重視し市販の間葉系幹細胞を導入することとした。(ATCC cell solutions PCS-500-010)これにより安定したhUSMCの供給を得た。hUSMCの生物学的特性マウスアルカリ外傷モデルへのhUSMC投与で瘢痕化が抑制された。この瘢痕作用はグリコプロテインが関与していることやhUSMCが免疫反応を抑制している可能性がDr Kaoの研究室より発表され、(Ocul Surf. 2016 Apr;14(2):121-34. Extrinsic and Intrinsic Mechanisms by Which Mesenchymal Stem Cells Suppress the Immune System. Coulson-Thomas VJ, Coulson-Thomas YM, Gesteira TF, Kao WW.)我々もhUSMCがTGFβやTNFαなどの成長因子やサイトカイン、マクロファージの活性化を介して炎症を制御している可能性を見いだしている。瘢痕組織の病理学的解明hUSMCの瘢痕抑制作用を理解するため通常の瘢痕化関連因子を検索した。瘢痕過程ではTNFαやβcateninが深く関与しこれらの因子を制御することで瘢痕抑制が可能であると発表した(H25, H26, H27, The Association for Research in Vision and Ophthalmology、日本眼科学会総会、日本緑内障学会)このことよりhUSMCがTNFαやβcateninを制御している可能性が示唆される。 またこれまでの実験結果をもとに瘢痕抑制についての総論を発表した(Pathobiology of wound healing after glaucoma filtration surgery. Yamanaka O et al. BMC Ophthalmol. 2015 Dec 17;15 Suppl 1:157.)
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Research Products
(6 results)