2013 Fiscal Year Research-status Report
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25462899
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
天野 均 昭和大学, 歯学部, 准教授 (90212571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 泰子 昭和大学, 薬学部, 教授 (20155790)
岩井 信市 昭和大学, 薬学部, 教授 (70317519)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | S1P / 破骨細胞 / 骨吸収 / 赤血球 / 分化 / 受容体拮抗薬 |
Research Abstract |
本年は研究の初年度であったので、計画予定通りに in vitroの実験を中心に行った。造血幹細胞画分をRANKLとCSF-1で分化誘導し、6日目にTRAP陽性細胞数を測定した結果、赤血球を含まない群 (-E群) は、含む群 (+E群) に比べ、破骨細胞形成数は有意に少なくなくなった。赤血球を除去した造血幹細胞画分をRANKL、CSF1、VPC23019 (S1P1/3アンタゴニスト)、JTE013 (S1P2アンタゴニスト) を添加もしくは非添加の条件下で培養すると、VPC23019添加群は破骨細胞形成数が有意に減少し、JTE013添加群はより大きな破骨細胞が形成された。また、VPC23019を培養開始日から3日まで添加した群、4日から6日まで添加した群に分けると、0~3日間添加群のほうが4~6日間添加群に比べ、S1Pによる破骨細胞形成数促進に対する抑制作用が顕著であった。さらに、RT-PCRの結果、分化前の骨髄造血幹細胞画分ではS1P1mRNA発現が破骨細胞に比べ高かったのに対し、S1P2mRNAは、逆に破骨細胞での発現が亢進していた。 破骨細胞形成には赤血球が供給しているS1Pが関与していることが示された。また、細胞増殖過程においてS1P1が促進的に働き、逆にS1P2は抑制的に働くことが推測された。S1Pは各受容体発現の変化により、造血幹細胞が前破骨細胞にいたる増殖過程に主に作用し、後半の分化過程では増殖抑制をすることも示唆された。 以上の結果より、S1Pが破骨細胞形成において重要な役割を果たすことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度末に昭和大学から大阪歯科大に転職することになったが、初年度に予定していた細胞培養実験は、ほぼ順調にこなすことができた。今年度は共同研究者である大阪大学医学部とも研究打ち合わせ等がしやすくなり、研究の進展もより期待できる状況になった。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね順調に進んでいるので、本年度は研究計画調書に記載通り、遺伝子改変動物を利用した in vivo実験や細胞培養実験を推し進め、仮説の補強およびさらなる新しい知見を得ていきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末に大阪歯科大学に転職するために、昭和大学に物品ができる限り残らないように発注を控えたため 大阪歯科大で研究を一から立ち上げるために増えた使用額を有効に使用できると考えています。
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Research Products
(18 results)