2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25462899
|
Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
天野 均 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (90212571)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 泰子 昭和大学, 薬学部, 教授 (20155790)
岩井 信市 昭和大学, 薬学部, 教授 (70317519)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | S1P / 破骨細胞 / 骨吸収 / 赤血球 / アディポネクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究計画の中間年にあたり、昨年報告した主に赤血球由来であるスフィンゴシン1リン酸(S1P) が、S1P受容体を介して破骨細胞形成および分化過程にどのような影響を及ぼすのかを詳細に検討し、細胞増殖過程において、S1P1が促進的に働き、逆にS1P2は抑制的に働くことが推測された。つまりS1Pは、破骨細胞の分化過程における各受容体発現の変化により、造血幹細胞が前破骨細胞にいたる増殖過程に主に作用し、後半の分化過程では増殖抑制をすることを報告した。そこで、S1Pによる破骨細胞形成促進作用に関する研究をさらに進めた。破骨細胞に発現するS1P2は、骨吸収に重要な役割を持ち、S1P2阻害薬が骨吸収を抑制できる可能性が示唆された。また活性脂質の調節因子であるアディポネクチンによる骨代謝への関与を検討した。96穴プレートにRAW264.7細胞を撒いた。PH7.0αMEMに100ng/mLsRANKLを添加して6日間培養した。培養終了後、TRAP染色やローダミン・ファロイジン染色を行い、破骨細胞数をカウントした。アディポネクチン濃度依存性やアディポネクチンを添加を前半3日間添加群と後半3日間添加群もあわせて検討した。 アディポネクチン濃度依存的に破骨細胞形成数を抑制した。さらにアディポネクチン前半添加群よりも後半添加群の方が分化が抑制された。このことより、破骨細胞分化はアディポネクチンによる破骨細胞分化抑制は分化段階の初期段階により強く影響を及ぼす可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初立てた仮説通りに実験結果が得られたため、実験計画はほぼ順調に行えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
遺伝子改変動物の数をそろえ、有意差がきちんとでるように実験回数を繰り返す予定である。また実験計画を補強するような新しい知見や実験を行っていきたい。
|
Causes of Carryover |
旅費は、東京で学会が行われることが多く、申請段階では東京の昭和大学勤務であったので想定より旅費の費用が必要であった。それに伴う学会参加料も物価上昇のため増えた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
旅費や論文作成にかかわる校正料等のその他の支出を物品費を節約して回す予定である。
|
Research Products
(11 results)
-
-
[Journal Article] Establishment of a novel dwarf rat strain: cartilage calcification insufficient (CCI) rats.2015
Author(s)
Tanaka M1, Watanabe M, Yokomi I, Matsumoto N, Sudo K, Satoh H, Igarashi T, Seki A, Amano H, Ohura K, Kakei R, Shibata S, Nagayama M, Tanuma JI.
-
Journal Title
Exp Anim.
Volume: 64
Pages: 121-128
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
-
-
[Journal Article] Elevated receptor for activated C kinase 1 expression is involved in intracellular Ca2+ influx and potentially associated with compromised regulatory T cell function in patients with asthma.2014
Author(s)
T Negoro, S, Shimizu, M Narushima, AH, Banham, H Wakabayashi, R Takayanagi, T Hagiwara, G Roncador, T Osabe, T Yanai, M Kin, K Ikeda, A Endo, H Akiyama, Y Nakano.
-
Journal Title
Clin. Exp. Allergy
Volume: 44
Pages: 1154-1169
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-