2014 Fiscal Year Research-status Report
小型軽量の無線LAN応用装置による夜間睡眠中の生体現象分析システムの開発
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25463032
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
横山 正起 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (60312071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志賀 博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50226114)
渡邊 篤士 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (30609467)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 睡眠 / 生体現象 / ポータブル装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:本研究の目的は、ポータブル装置を用いた睡眠中の生体現象記録システムの有用性を検討することである。 被験者:被験者は、事前に実験の主旨についての説明を受け、同意した20歳代の男性健常者5名(平均26.4歳)と1つ以上の自覚的、他覚的なbruxismの徴候と明らかな歯の咬耗面が認められ、半年間に2度以上「歯ぎしりをしていた」といわれたことがある20歳代の男性bruxist 5名(平均26.6歳)を選択した。 生体現象の記録:被験者の睡眠中の生体現象は、日本光電社製無線テレメータシステム(WEE-6112およびWEB-5000)とエスアンドエムイー社製ポータブル記録装置(DL-3200)を用いて、脳電図、眼球運動図、心電図、咬筋筋電図、オトガイ筋筋電図をデータレコーダに同時記録した。データは、オンラインリアルタイムでコンピュータのディスプレイに表示して被験者の状態をモニタリングし、正確な記録が行われているか否かを確認した。実験日は、主観的に安定している日を選定した。 分析方法:分析は、無線テレメータシステム(装置A)とポータブル記録装置(装置B)で記録した生体現象から、任意に選択した区間の睡眠段階と心拍数、bruxism発現時の咬筋筋活動の持続時間と積分値をそれぞれ算出後、両装置間で比較した。 結果と考察:任意に選択した区間の睡眠段階と心拍数、sleep bruxism発現時の咬筋筋活動の持続時間と積分値は、いずれも両装置間で近似し、両装置間に有意差が認められなかった。これらの結果から、睡眠段階と心拍数、sleep bruxism発現時の咬筋筋活動の持続時間と積分値の分析に際し、ポータブル記録装置を用いた生体現象記録システムは、無線テレメータシステムによる生体現象記録システムと同程度の精度で記録できることが確認され、臨床応用できることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
出力ケーブル、リード線、2チャンネル分筋電図電極購入後の残金では、特注生体現象分析プログラム(詳細な分析プログラム)を購入することができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
特注生体現象分析プログラム(費用40万円)を購入後、無線テレメータシステム(現有設備)を用いてデータレコーダに記録した生体現象のアナログ信号(信号A)を睡眠脳波解析装置で脳波的睡眠段階を自動判定する(結果Ⅰ)。信号AをDA変換装置(平成25年購入)を介してアナログ信号に変換し、睡眠脳波解析装置で、脳波的睡眠段階を自動判定(結果Ⅱ)する。結果Ⅰと結果Ⅱの比較、また生体現象プログラムを用いて、信号Aと信号Bを比較する。 次いで研究成果をまとめる。
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Causes of Carryover |
詳細な分析システムの購入ができなかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
詳細な分析システム(40万)の購入予定 生体現象の詳細な解析
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