2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規培養法CTOSを用いた口腔癌に対する抗癌剤感受性試験の開発と耐性機構の解明
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25463110
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高丸 菜都美 徳島大学, 大学病院, 助教 (40513031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 洋二 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (20200214)
内田 大亮 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20335798) [Withdrawn]
玉谷 哲也 徳島大学, 大学病院, 講師 (30274236)
永井 宏和 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 准教授 (50282190)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | CTOS / スフェロイド |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年Kondoらによって開発されたがん細胞塊(スフェロイド)培養法(Cancer tissue originated spheroid:CTOS法),(Proc Natl Acad Sci USA;108(15): 6235-40, 2011)に従った. 徳島大学病院倫理委員会で承認されたのち、患者への説明と同意を得た上で、CTOSのプロトコールに従って培養をおこなう.すなわち,臨床検体(手術検体および生検)の一部を機械的かつ酵素的に処理した上で、3種類の mesh filter (500μm~40μm)を順に通していき、organoid fraction と flow through fraction に分け、 organoid を stem cell 培養用の medium (Stempro hESC SFM supplemented with 8ng/ml bFGFで)で培養し,CTOS形成を試みた。CTOS形成は、20症例中2例のみで確認できた.形成されたCTOSをコラーゲンゲルを作成し、ゲル内にCTOSを埋入し、CTOSの増大を試みた。いずれの症例も増殖することはなかった。 CTOS形成は大腸癌や肺癌では調整できることが報告されているが、咽頭がん等では形成・培養されないことが報告されている。口腔癌でも形成・培養が困難であることが示唆された。
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