2014 Fiscal Year Research-status Report
早期発症型小児齲蝕(ECC)発症患児の口腔細菌叢解析とその原因菌の再考察
Project/Area Number |
25463189
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佐藤 恭子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (70404499)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 倫範 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (00359960)
齋藤 幹 東北大学, 大学病院, 助教 (40380852)
西口 美由季 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10253676)
藤原 卓 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (00228975)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | Early Childhood Caries / 唾液中細菌叢の解析 / メタゲノム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
早期発症型小児齲蝕に罹患している小児15名、対照群となる齲蝕が認められない健常群(小児と成人)10名それぞれのプラークと唾液採取を行った。 我々の以前の研究報告と同様の方法で、被験者から採取した唾液中の細菌DNAの抽出を行い、それを鋳型として、受託業者(北海道システム・サイエンス株式会社)指定のタグの付与された16S rRNA遺伝子のユニバーサルプライマーを使用してPCRを行い、16S rRNA遺伝子の増幅を行った.その後精製された増幅産物を上記受託業者に送付し、これを次世代シークエンサー Roche 454GS FLX+ でのDeep-Sequencingおよび取得データのBLAST検索を行い,Class(綱),Family(科), Genus(属)のレベルでの群集解析を行った。 現在までに早期発症型小児齲蝕に罹患している小児6名、齲蝕に罹患していない健常群10名のメタゲノム解析が終了している。残りの早期発症型小児齲蝕に罹患している小児9名は解析の途中である。 早期発症型小児齲蝕に罹患している小児6名中3名の口腔内からは、齲蝕に罹患していても、齲蝕の原因菌であるミュースタンスレンサ球菌、乳酸桿菌は検出されなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者からサンプル採取が早期に行われたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
特に変更点は認められず、受託業者に解析を依頼する。
|
Causes of Carryover |
委託業者での解析装置、方法等の変更が生じたため、既存データとの整合性をとる必要性が生じた。そのため、委託業者と解析方法等について調整が必要であったが、現在では解決した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
解析方法の調整が終了したため、次年度に解析できていない分をすぐに解析を行う。
|