2014 Fiscal Year Research-status Report
高度先進医療施設における東洋医学系統の診療科における外来看護の構築
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25463291
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山本 利江 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (70160926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河部 房子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (00251843)
錢 淑君 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (50438321)
永田 亜希子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (10323411)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 東洋医学外来看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.全国国公私立大学病院101施設に対する郵送調査を行い55施設から返信を得た。55施設中、東洋医学関連の外来診療科がある施設は23施設であったが、このうち診療に関して担当医師による回答が18件得られた。18件のうち、1日診療患者数は10人から30人がほとんどで、50人以上とする施設は2施設であった。診療内容は全て漢方薬処方を行い、鍼灸、吸い玉を実施する施設は4件であった。東洋医学の理念を明確に打ち出している診療科は6件であった。また看護師に対する役割期待があることも明らかとなった。外来看護師または管理者からの回答は16件得られた。看護師はすべて複数診療科を担当し、東洋医学系統の診療科の専任の看護師や、東洋医学をベースとする看護を専門とする看護師はいなかった。看護活動の内容は、診療介助やバイタルサインチェックなど、外来看護師の一般的な活動であり、東洋医学固有の看護は行われていなかった。そこで平成25年度に作成した看護師・患者・医療職者集団対象の指導プログラムのニーズがあることは示唆されたが、施設ごとに看護師の活動状況が異なること、複数診療科を併任していることから、施設にの実態と患者ニーズを明らかにする必要性が確認できた。そこで全国郵送調査で返信のあった診療科のなかから、本プログラムの実施可能性が高い施設への訪問調査を新たに企画した。訪問調査のための研究倫理審査申請を行い承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、調査用紙を用いた国内調査を行い、高度先進医療施設における東洋医学系統の外来看護の知識」冊子体を作成し、看護師・患者・医療職者集団対象の指導プログラムを考案した。研究協力拠点となる外来看護のための整備はまだ途上であるが、これは当該施設の外来棟の改修に伴い、看護師配置で看護師が異動したためであり、研究の遅れによるものではない。今後、「高度先進医療施設における東洋医学系統の外来看護の知識」を活用し指導プログラムを実施する予定である。外来看護活動に対するニーズ、役割期待についてアンケート調査を実施したが、回答が少なかったので、本年度の訪問調査時に更なる調査を予定する。全国調査結果については国際学会報告の予定で、アブストラクトを受理されている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力拠点での外来看護師に対して「高度先進医療施設における東洋医学系統の外来看護の知識」を活用した指導プログラムを実施したあと、同様の外来看護活動に対するニーズ、役割期待についてアンケート調査を実施する。 「高度先進医療施設における東洋医学系統の外来看護の知識」を活用した指導プログラム導入後の外来看護について評価して課題を明確化にする。 適宜国際・国内学会にて情報発信・情報交換を行い、ここまでの研究成果についての情報を発信する。
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Causes of Carryover |
活動予定であった医療施設の外来棟改修に伴い、対象とする外来看護師の異動と就業環境が大幅に変更され、当プログラムの進行による負担が予想されたので、活動を延期した。 また国際学会発表予定であったが、郵送調査結果の回答数が少なかったため、平成27年度に訪問調査を行うこととしたためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
以下の内容について使用する予定である。 研究協力拠点での外来看護師に対して「高度先進医療施設における東洋医学系統の外来看護の知識」を活用した指導プログラムを実施したあと、電子媒体によるプログラム書を作成する。外来看護活動に対するニーズ、役割期待についてアンケート調査を実施する。 ここまでの研究成果についての情報を発信するため、国際・国内学会に参加する。
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