2013 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者の周辺症状及び虚弱を指標とした転倒予測アセスメントツールの開発
Project/Area Number |
25463301
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
福間 美紀 島根大学, 医学部, 講師 (40325056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津本 周作 島根大学, 医学部, 教授 (10251555)
小林 幸恵 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (20325062)
内田 宏美 島根大学, 医学部, 教授 (30243083)
津本 優子 島根大学, 医学部, 准教授 (30346390)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 認知症 / 転倒 / アセスメント |
Research Abstract |
認知症高齢者の安全な療養生活の保証には、加齢とともに増加する転倒予防が重要な課題となる。認知症高齢者の転倒は健常な高齢者と比べ、1.74倍の転倒リスクがあり1)、重度の転倒に伴う外傷の発症リスクが2.13倍と高くなり2)、汎用されるアセスメントツールの信頼性や妥当性が低い3)という報告がある。 そこで、本年度は、認知症高齢者の転倒リスク二関連する要因として、虚弱や周辺症状に関する調査項目を設定し、調査を行うことを目標に設定した。汎用される転倒アセスメントツールとして、Morse、Oliver、泉のツールを選択した。また、周辺症状に関する調査項目はDementia Behavior Disturbance Scale、虚弱は体重減少、握力、5m歩行速度、基本チェックリスト、筋肉量、血清アルブミン等を含む指標とした。本課題で設定した調査を特定機能病院の内科病棟で実施するために研究倫理審査の準備と調査協力施設との調整を行っている。5月の倫理申請で承認予定であり、その後プレテストとして500名に実施し、入院中の転倒をアウトカムに設定し、前向き調査を行う予定である。 また、高齢者の虚弱と認知機能の関連について、地域住民を対象に検証した。その成果、虚弱改善を行うプログラムに参加すると認知機能も改善するや虚弱があると認知機能の悪化が促進されることも実証した。 1 Van Doorn C et al. Dementia as a risk factor for falls and fall injuries among nursing home residents. J Am Geriatr Soc.2003; 51: 1213-1218. 2 Muir SW et al. The role of cognitive impairment in fall risk among older adults: a systematic review and meta-analysis. Age Aging 2012; 41: 299-308. 3 泉キヨ子.患者の転倒・転落の予測はどこまで可能か 転倒・転落防止のためのアセスメントツールの有効性.EB NURSING 2001; 2(1),16-24.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査項目の選定のため文献検討に時間を要したため、研究倫理申請の準備が遅れた。しかし、今後の承諾、及び研究の実施の準備はできている。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度はプレテストで500ケースの調査の実施,分析と平行して、拡大して行う本調査の研究協力施設の調整を行う。また、今年度末には、本調査が実施できるように分析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、プレテストを行う予定で謝金を申請していた。しかし、調査用紙の検討に時間がかかったため、プレテストが26年度にずれ込んだ。 プレテストと本調査を平成26年度実施する際のデータ入力の謝金として使用する。
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Research Products
(6 results)