2013 Fiscal Year Research-status Report
看護学実習における自律的学習推進システムの完成と普及-問題自己診断尺度を加えて-
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25463314
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
山下 暢子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (30279632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟島 なをみ 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (00229098)
中山 登志子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (60415560)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看護教育学 / 看護学実習 / 看護学生 / 自律的学習 / 問題自己診断尺度 |
Research Abstract |
本研究は、学生が看護学実習中の「問題」とその時の「学習状況」を自己評価し、問題解決に向けて自律的に学習を進めるための「看護学実習における自律的学習推進システム」の完成と普及を目的とする。この目的達成に向け、平成25年度は、次のように研究を実施した。 1.文献検討と研究計画の検討 学生が実習中に直面している問題に関する文献を検討するとともに、国内の研修会に参加し、高等教育や自律的学習に関する最新の状況について情報収集した。また、その結果に基づき、研究計画を次のように検討した。学生の回答は、解決可能な「問題」とともに解決不能な「神秘」を包含している。そこで、実習中の学生が直面する問題の解明に向けて、2段階に分けて分析する計画とした。それは、第1に全データを分析し、第2に問題の規定に沿ってカテゴリを解釈する計画である。今後も引き続き文献検討を行い、研究計画を洗練する。 2.実習中の学生が直面する問題の解明に向けた分析 実習中の学生が直面する問題の解明に向けて、すでに合計253データを収集できている。これらのデータをBerelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用い、基礎分析に取り組んでいる。平成26年度、分析に十分な300データを目標として、残り50データを追加収集する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度は、看護学実習中の学生が直面する問題の解明を予定していた。しかし、看護学実習中の学生に関する既存の研究と本研究の相違点を明確化し、論述することに予定以上の時間を要した。今後も引き続き文献検討を行うとともに、すでに合計253データを収集できているため、同時にデータ収集、分析を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度前期、データ収集を継続し、残り50データを追加収集する。また、収集できたデータをBerelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いて分析し、看護学実習中の学生が直面する問題を質的帰納的に解明する。さらに、その信頼性確認に向けて、一致率を算出する。加えて、解明した看護学実習中の学生が直面する問題を基盤とし、実習中の問題自己診断尺度-看護学生用-の質問項目の作成・尺度化・レイアウトを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、看護学実習中の学生が直面する問題の解明を予定していた。しかし、文献検討に時間を要したため、データの追加収集・分析を完了できず、信頼性確認に向けた一致率の算出にも進めなかった。そのため、データ収集のための旅費や分析に必要な文房具の費用、信頼性確認のための費用を使用できず、次年度使用額が生じた。 平成26年度、引き続き文献検討を行うとともに、データ収集・分析を進める。また、信頼性確認に向けて、一致率を算出する。さらに、実習中の問題自己診断尺度-看護学生用-の質問項目の作成・尺度化・レイアウトを行う。 そのため、学生が実習中に直面している問題や尺度開発に関する文献収集の費用、データ収集のための旅費や分析に必要な文房具の費用、信頼性確認のための費用、共同研究者との打ち合わせ会議のための旅費として研究費を使用する予定である。
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