看護サービスの品質マネジメントモデルの構築に関する研究

2015 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 25463352
• Research Institution: Kameda College of Health Sciences
• Principal Investigator: 栗栖 千幸 亀田医療大学, 看護学部, 講師 (00630906)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 安酸 建二 近畿大学, 経営学部, 教授 (00309494) ; 島 吉伸 近畿大学, 経営学部, 准教授 (20319239)
• Project Period (FY): 2013-04-01 – 2017-03-31
• Keywords: 看護サービス / 品質 / 看護マネジメント / 非財務指標 / 財務指標 / 管理会計 / コスト

Outline of Annual Research Achievements

本研究では、まず、看護サービスに投入される人的資源を効率的そして効果的に活用し医療の質を高める看護マネジメントの実践を明らかにする。そして、看護マネジメントの実践が、病院経営指標である非財務指標の平均在院日数、病床稼働率、患者満足度にどのように影響しているのか、また、それら非財務指標が最終的な病院の財務業績に影響しているのかを実証することを目的としている。本年度は平成26年度に引き続き、国立病院機構の法人文書開示請求により平成24年度から26年度にかけての3年間の患者満足度データを追加入手し、データの整理を実施中である。財務データは国立病院機構のウエブページからダウンロードし、平成16年度から平成26年度の10年間のデータ整理は終了し、初期データが収集された。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

平成27年度は、先行研究により得られた知見の精選のため、インタビュー調査を企画し実施する予定であったが、先行研究レビューとこれまでに収集したデータの整理及び追加データ収集を実施するのみとなった。一般病院を対象（精神病院は除く概数7,406）とした全国調査の予定であるため、対象病院の選定及び郵送質問調査票の検討を実施している。

Strategy for Future Research Activity

郵送質問調査票は先行研究により収集した4カテゴリー15項目について、看護管理者が管理に関して実際どのように行っているのか、7段階リカートスケールで評価する質問票を作成する。他大学の大学教員数名に質問票の構成及び内容についてチェックを受け、病院管理者及び看護管理者の協力を得て、研究者の意図した通りに質問項目が解釈されるかについて検証を行い、わかりにくい文言について調整を行う。
平成28年度全国の一般病院を対象（精神病院は除く7,406病院）として郵送質問票調査を実施する（全国2012年度DPC対象病院：1667病院，全国の国立病院機構：150病院を含む）。サンプルの記述統計量及び分析を実施する。

Causes of Carryover

平成27年度にインタビュー調査及び全国調査を実施することが出来なかったため200万程度の残金がある。その内、分担研究者がアルバイトを雇用して国立病院の患者満足度データのエクセルへの入力作業を昨年度行ったが、平成27年度2月分と3月分の支払いが行われる前の数字が平成27年度分の残金197,118円である。

Expenditure Plan for Carryover Budget

一般病院を対象（精神病院は除く概数7,406）とした調査を実施するための病院リスト作成作業のアルバイト料、調査票印刷代、調査票発送委託代、調査票の郵送費として残金を使用する予定である。
また、平成27年度アルバイトを雇用して国立病院の患者満足度データのエクセルへの入力作業を昨年度行ったが、平成27年度2月分と3月分の支払いが行われる前の数字が平成27年度分の残金197,118円である。この残金の一部は、平成27年度2月分と3月分の支払いに充てられる。現在も継続的に上記データの入力作業を実施しており、平成27年度2月分と3月分の支払いが完了した後、さらに残金が発生したとしても、入力作業に対するアルバイト料として残金を使用する予定である。