2014 Fiscal Year Research-status Report
学生のフィジカルアセスメント、思考過程強化を目指す看護技術教育プログラムの開発
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25463370
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
横山 美樹 東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (70230670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 多佳子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00310409)
駿河 絵理子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (40289806)
小泉 美保 東京医療保健大学, 医療保健学部, 助教 (10622970)
竹内 博美 東京医療保健大学, 医療保健学部, 助手 (30638755) [Withdrawn]
下田 繭子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 助手 (90738395)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護過程 / クリティカルシンキング / 看護技術教育 / フィジカルアセスメント / 自己学習教材 / e-learning教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、当初1年目の予定であった「疾患をもった対象の身体状態の理解を含めた、クリティカルシンキングを使ったアセスメントの思考プロセスを強化するための自己学習教材」の開発を行い、実際に教材を使った教育を実施した。 教材開発については研究者で分担し、事例の作成、身体状態の理解、身体状態のアセスメント内容、呼吸・循環・体温、清潔、排泄に関するアセスメント部分、それらの確認のための知識テストを作成した。教材は、学生がいつでもどこでも利用できるようなe-learning教材とし、e-learning教材作成の実績がある(株)プロシーズ社と契約し、打ち合わせを重ねながら教材の作成を行った。学生が「楽しみながら行える」ような工夫として、アニメーション、図を多用し、知識の確認テストを入れ、学生が自分の知識について確認しながら、好きな時間に看護過程についての学習を進められるように工夫した。 授業の中でこの教材の使い方を説明し、科目の一部として本自己学習教材を置き、授業と連携しながら行うことで、学生が自己学習で看護過程の理解を深められるようなプログラムとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1年目後半に研究分担者6名のうち2名の急な欠員があり、1年目の計画を2年目である平成26年度に実施することになった。そのため当初予定であった2年目の、患者の状況設定を行った「看護技術提供のための計画立案、実施、評価」という一連の教育プログラムまでは行えず、学生の思考過程強化を目指す、自己学習教材の開発と その思考過程に焦点を絞った、看護過程を中心とした科目の中での実施ということになった。3年計画であったため最初の1年めの計画が予定通りいかなかったことによる計画の遅れである。
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Strategy for Future Research Activity |
3年計画であったため、最初の1年目の遅れをすべて取り戻すことは難しく、当初の予定では、事例を用いて看護過程を展開し、それに基づく「看護技術の計画、立案、実施・評価」までの教育プログラムの実施、評価を計画していたが、その計画を見直すこととした。もともと本研究の主眼は、看護学生の「思考のプロセス強化」であり、その「思考過程」強化である「看護過程のアセスメント」部分に焦点を当てることとした。2年目である平成26年度に、事例を用いた、疾患の理解を確認しながら看護過程を勉強するe-learningによる自己学習教材を解発し、看護過程の科目と連動させながら実施することはできたので、最終年度である平成27年度は、この自己学習教材の評価を学生対象のインタビューから行う。さらに同じ学生たちが看護過程をもっとも活用する基礎看護実習を行う機会があるため、研究協力の同意を得られた学生から、さらに看護過程の思考過程のむずかしさ、課題、自己学習教材の効果等についてインタビューからデータを得て、学生の思考過程を強化する教育プログラム作成のために必要なこと、課題を洗い出したい。
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Causes of Carryover |
平成26年度の経費は、ほぼ業者に依頼したe-learning自己学習教材開発費用と、その運営費用である。最終的な金額が確定するのが年度末ギリギリとなったため、予算通りの額を使いきることができなかったことと、最終年度が本教材の評価のために、学生へのインタビュー、データの整理等が予想され、それに費用がかかる可能性があるため、次年度に繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究協力者(自己学習教材を使用した学生のうち研究協力の同意を得られたもの)に対する謝礼、データ入力のための人件費に使用する予定
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