2016 Fiscal Year Research-status Report
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25463371
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
和田 由紀子 新潟青陵大学, 看護学部, 准教授 (20339948)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心のケア / 看護職者の傷つき / 二次的外傷性ストレス / 看護職者のストレス / バーンアウト(燃え尽き症候群) |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年に実施したA県内の3箇所の病院に勤務するスタッフ(非管理職)・看護師長(管理職)各11名の看護職者を対象としたインタビューについて、逐語録を作成した後にExcelで電子テキスト化し、樋口(2015)によるKH Corder(Ver2.00f)用い、計量テキスト分析を行った。 抽出語と半構成面接の質問項目を外部変数とした対応分析、および共起ネットワークでは、看護師は{傷つきの原因となったこと}については「忙しい」「患者」「スタッフ」等の語との関連がみられ、仕事の忙しさや患者・同僚との人間関係があることが示唆された。{自身が行った対応}および{職場や上司に希望する対策}については「言う」「話す」「相談」「同僚」「「上司」等の語との関連がみられ、同僚や上司に相談する・話を聞いてもらうことが示された。{職場や上司が実際に行っている対策}は関連する語が乏しい結果だった。看護師長は、{スタッフが傷ついていると感じたこと}については「表情」「仕事」「休む」等の語との関連がみられ、表情の変化や仕事を休むことが気付きの要因となっていることが示された。{行った対策}では、「話」「相談」「言う」「聞く」等の語との関連がみられ、スタッフの話を聞いたり相談を受けたりしていることが示された。{実施する必要があると考える対策}も{行った対策}と同様だったが、「ストレス」「研修」「院内」等の語との関連もみられ、組織的な対策も必要と考えていることが示唆された。 今後はこの結果を更に詳細に分析すると共に、全国の病院に勤務する管理職・スタッフ(非管理職)の看護職者を対象にアンケート調査を行い、双方を更に比較・分析し、研究課題について検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
第一研究であるインタビュー調査の実施・分析に時間を要し、また、本研究以外の業務量が増え研究時間が減少したため。
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Strategy for Future Research Activity |
早急に質問紙調査の準備を進め、実施する。
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Causes of Carryover |
研究の進行が遅れており、予定していた各支出がまだされていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今度の研究の進行により、未使用の経費は使用される予定である。
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