2013 Fiscal Year Research-status Report
子育て世代の潜在看護師に対する復職準備教育の開発と検証
Project/Area Number |
25463384
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
神戸 美輪子 畿央大学, 健康科学部, 教授 (70300316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (00259194)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 潜在看護師 / 復職準備 / 子育て世代 |
Research Abstract |
2010年に全国の病院看護部を対象とした調査結果で、潜在看護師の復職研修は最短で半日、最も多いのが1日と短い状況であったことから、潜在看護師は実際に部署配属後に何らかの指導を受けながら次第にその環境に馴染んでいることが推測された。 このことより本研究の第一段階として、潜在看護師の復職時に実際の看護単位で関わる管理者または教育担当者を対象に「潜在看護師の復職状況-臨床からみた教育的課題-」をテーマとしてインタビューガイドをもとに半構成的インタビューを行った。子育てを経て数年単位のブランクがある看護師が、医療の安全・看護の質を担保しつつ、復職する中でどのような課題があるのか、復職後の看護業務の状況、復職前に優先される継続教育の内容などについて、4名の対象者からデータを収集し、意味のある項目を重要アイテムとして質的に内容を分析した。 インタビューの中で語られた潜在看護師は、いずれも【子育てを終えて数年のブランク】の後に復職した看護師であり、中には10年以上のブランクがある者もいた。看護部の受け入れ状況では、【即戦力を求めている】ので【新人看護師のようにはいかない】が主任をプリセプター役として【相談しやすいよう】にあてていたり、潜在看護師が【話す機会を設ける】など【看護部の教育体制を整えて迎えようとする】状況が語られた。しかし、潜在看護師は【看護基礎教育】や【潜在前の臨床経験】など【個人の背景がさまざまに異なる】ことや、本人が復職後の【仕事をどのようにとらえているか】という感覚の違いから【スタッフと馴染めない】などの状況もある。 いずれ復職を考えているならば、看護学生向けの雑誌を読むなど【潜在期間中の学習】や、看護協会などで【基本的な技術を得てから復職する】などの【復職に向けた準備】も必要であり、復職後は【年齢や経験に関係なく声を掛け合う】ことができることが重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、潜在看護師の復職時に実際の看護単位で関わる管理者または教育担当者を対象としたインタビュー調査を実施した。潜在看護師の復職状況や臨床からみた教育的課題が明らかになり、子育て世代の潜在看護師復職準備教育についての示唆が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度調査および「潜在看護師復職教育プログラムの構築」(基盤研究(C)22592428)で得られた結果を併せて検討し、より多数の教育担当者からの意見を聴取できるように、質問紙を作成し、実際に復職看護師を迎え入れている看護単位での指導者を対象に全国調査を行い、結果の分析から復職準備教育の内容と方法を立案する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査用紙の発注を次年度に変更したため、当該経費を繰り越した。 病院看護部を対象とした全国調査を実施する計画であり、調査用紙の発注を次年度に変更し当該経費を繰り越した。
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