2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development and validation of a return-to-work training program for nurses inactive during their child-rearing years
Project/Area Number |
25463384
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
神戸 美輪子 摂南大学, 看護学部, 教授 (70300316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (00259194)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 潜在看護師 / 復職準備 / 子育て世代 / 育児休業 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢社会や医療の高度化を背景に、看護職員の確保が急務の課題になっている。潜在看護師の復職支援は看護師確保の柱であるが、看護師の多くが女性であることから、出産や育児で年単位のブランクを要する者も多く、復職に対する不安も高いことが予測される。本研究は、このような子育て世代の離職看護師に対する復職準備教育の内容や方法について検討することを目的とした。 これまでに、①潜在看護師の復職時に関わる管理者または教育担当者4名に対するインタビュー調査、②潜在看護師の復職時に関わる管理者または教育担当者1名に対する無記名質問紙郵送調査(全国の病院1,000施設を抽出,回収数214,回収率21.4%)、③1年以上の離職期間を有する育休明け・潜在看護師への無記名質問紙郵送調査(87施設441名を対象,回収数215,回収率48.8%)を行い、最終年度では④復職がスムーズにいったと感じている看護師に対する対象者5名に対するインタビュー調査を行った。復職がスムーズにいくために、復職準備期間には自分の経験や社会的条件から復職のための情報を得ること、その施設をイメージしながら看護職の友人から情報を得たり、家族の協力体制を整えたりすることが挙げられ、復職後には新たな知識を獲得するラーニングだけでなく、過去の経験にとらわれないようにするために意識的に既知の知識や習慣を捨て去るアンラーニングも必要であることが示唆された。 管理者または教育担当者の調査結果からは、復職後の看護実践では即戦力を求めており、ブランクを有していても臨床で学ぶ姿勢やスタッフと良好な関係を築くことなど、態度面も重視される特徴があった。潜在看護師に対する研修は、技術の再獲得を目的とするものではなく、ピアエンパワメントを活用すること、管理者の承認態度も重要であることが明らかになった。
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