2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the program to support disaster relief nurses
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25463387
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
中信 利恵子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40341242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 覚 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70322378)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 災害看護 / 看護者の体験 / 看護者が受ける影響 / 体験の意味づけ / 災害看護を行う看護者への支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護者が行っている災害看護活動、災害看護の体験、看護者が受けている影響および影響要因、看護体験の意味づけ、看護者の認識している経験を明らかにし、「看護者への支援プログラム」を開発することが目的である。文献および面接調査に基づき作成した質問紙による調査を行った。研究対象者は、過去約10年間に災害看護活動を行った経験があり研究協力の同意が得られた看護者とした。 赤十字病院36施設に882部、赤十字以外の災害拠点病院38施設に252部質問紙を郵送し、質問紙の回収率は59.8%、有効回答率は99.7%であった。調査内容は、個人特性、看護者が行った災害看護活動、災害看護の体験(7項目)看護者が受けている影響(19項目)および影響要因(7項目)看護体験の意味づけ(5項目)看護者が認識している経験(9項目)看護者への支援に関する質問(10項目)である。5段階評定(-2~2)のうち1以上を「平均値が高い」とした。データは統計学的な分析方法を用いた。分析過程において、東日本大震災前に実施した前回調査と比較・検討を行った。看護者の平均年齢45.6歳(SD:7.85)、看護経験年数は15~20年未満が66.1%であった。 看護者は前回調査と同様な看護活動(血圧測定79.6%、被災者と話す78.0%、巡回診療の介助54.9%)を行っていた。災害看護の体験は2項目の平均値が高かった。看護者が受けている影響は1項目の平均値が高かった。災害看護の体験の意味づけは、2項目の平均値が高く、2項目の平均値が0以下でばらつきが大きかった。災害看護の経験はすべての項目で平均値が高かった。看護者が捉えた災害看護を行う看護者への支援は、8項目の平均値が高かった。東日本大震災前の前回調査と比較した結果、ほぼ同様の結果を示していた。現在「看護者への支援プログラム」の検討段階にあり、今後内容を精選していく。
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