2013 Fiscal Year Research-status Report
看護師の職場内業務に関連する連携遂行能力とその関連要員に関する研究
Project/Area Number |
25463391
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Junshin Gakuen University |
Principal Investigator |
一原 由美子 純真学園大学, 保健医療学部, 准教授 (50321261)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二重作 清子 純真学園大学, 保健医療学部, 教授 (70321221)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 連携 |
Research Abstract |
本調査研究の目的は、看護師の職場内での種々の業務に関連する連携遂行能力の維持・向上に資する資料を得ることをねらいとして、看護師の連携遂行能力を測定する尺度(以下「連携遂行能力自己評価尺度」)を開発すると同時に、その関連要因を阻害要因としての職場環境(人間関係と情報に関するストレッサーとそのネガティブはストレス認知)、ならびに促進要因としてのコミュニケーション・スキルや社会的スキル等の個人的な心理特性との関連性を明らかにすることである。 本年度は、看護師の職場内での種々の業務のなかでの患者の人権擁護に関する連携(患者の人権、患者の情報管理、患者からの苦情対策、患者家族への対応)、患者の治療に関する連携(患者の情報の共有、医療事故の防止、救急・急変時、患者の感染予防、在院日数の短縮)、職場環境の安全確保に関する連携(院内感染の予防、防災対策)に関連する連携遂行能力の維持・向上に資する資料を得ることをねらいとして、看護師の連携遂行能力を測定する尺度として、従来の研究等を参考に、個人特性における基本属性(性、年齢、学歴、勤務形態、ライセンスの種類、役職、現在の職場での勤務年数、病床の種類)と心理的特性(コミュニケーション・スキルと社会的スキル)、ならびに職場環境(人間関係と情報に関連したストレッサーとネガティブなストレス認知)で構成した尺度(以下「連携遂行能力自己評価尺度」)の開発を行っい、関係部門での倫理委員会の審査を受け、印刷を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、開発した尺度を基に作成したアンケート調査の実施を行う。調査対象は、病院に勤務する看護師とする。対象は、病床の種類を考慮して、約600人程度を確保するものとする。そして、測定尺度の妥当性と信頼性の検討を行う。 看護師の連携遂行能力に関する測定尺度(「連携遂行能力自己評価尺度」)は、サンプル数に大きく依存しない構造方程式モデリングを採用した確認的因子分析により、因子構造モデルの側面からみた構成概念妥当性の検討を行う。なお、あらかじめ措定した因子構造モデルが不適切と判断される場合は、サンプル数に大きく依存しない項目反応理論を採用することで、さらに項目数が圧縮された適切な尺度開発を試みるものとする。職場の人間関係や情報に関連したストレッサーとネガティブなストレス認知に関する測定尺度も同様の方法で開発する。なお、コミュニケーション・スキルと社会的スキルは既存の尺度を採用するが、すべて構成概念妥当性の交差妥当性を確認する。交差妥当性が支持されない場合は、上記の方法に従って尺度開発を試みるものとする。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は尺度開発を中心に行ったため統計ソフトの購入を次年度に行う。 次年度に統計ソフトを購入する予定である。
|