2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25463416
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
緒方 昭子 宮崎大学, 医学部, 助教 (50510731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥 祥子 宮崎大学, 医学部, 教授 (40284921)
矢野 朋実 宮崎大学, 医学部, 講師 (90363580)
竹山 ゆみ子 宮崎大学, 医学部, 講師 (90369075)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ソフトマッサージ / リラックス / 手術後患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間:平成26年9月~平成27年2月 対象者:胸部の手術を受ける患者に術前に研究の説明を行い23名の同意を得た。 方法:手術後1~5日に末梢の点滴が抜去され、本人が希望された夕方に、自室のベッド臥床による安楽な体位で、両手にオリーブオイルを用いたソフトマッサージを実施し、その前後の生理的、心理的データの測定を行い、対象者の感想を求めた。 結果:手術後の状態の変化や感染症の出現等により、手術後に実施できなかった者が11名あり、実施できた者12名(男性8名、女性4名)、平均年齢68.6歳であった。 実施前後の生理的変化の測定項目における平均値の比較では、体温は0.2℃上昇、脈拍4.5回/分減少、収縮期血圧2mmHg低下、拡張期血圧が1.9mmHg低下、唾液アミラーゼが28低下、SPO2値0.8%低下、HF11低下、HF/LFが0.95上昇した。心理的測定項目におけるTMS(Temporary mood scal)の合計点は、“緊張”で5名が低下、3名が上昇、“混乱”で6名が低下、1名が上昇、“抑鬱”で3名が低下、3名が上昇、“疲労”で4名が低下、4名が上昇、“怒り”で3名上昇、2名低下、“活気”で7名上昇、そのほか変化なしであった。 感想では「気持ちがいい」9名、「眠くなった」7名、「痛みが楽になった」2名、「さわやかな気分」「手が暖かかった」「もやもやがなくなった」「やわらかくなった」「リラックスした」「ゆったりした気持ちになった」などの感想が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度に30名の対象者に対する実施計画の予定であったが、26年度に目標数を得ることができなかった。27年から異動により同一条件での実施が難しいため、得られた12名のデータ分析となる。25年度に得られた健康壮年期対象のデータと26年度のデータを分析し、その特徴・効果を検討するに当たり、多少のデータ間の誤差が生じる可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度健康な壮年期の対象から得られたデータと、26年度手術後の対象者から得られたデータの分析を行い、他人の手が触れたことによる身体・心理面への影響を分析し、苦痛緩和のための看護ケアとしての効果やその活用方法を提案できるように結果のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
謝金については、データ入力数が少ないこともあり、自己での入力が可能であった。また、データ分析については、実施できていないため今後専門家のアドバイスを受け分析を行う予定である。対象者への謝礼について、図書カードなどの金券ではなく、タオルを購入したため物品費となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度に25年度と26年度のデータ分析を行う際に統計学的専門家の指導・助言を得るための謝金として使用予定である。また、研究者の異動により、研究分担者との打ち合わせ会議のための旅費として使用予定である。
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Research Products
(3 results)