2014 Fiscal Year Research-status Report
「認知症本人と家族支援のためのWebサイト」の充実と教育的活用の効果に関する研究
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25463542
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
竹内 登美子 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (40248860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新鞍 眞理子 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (00334730)
岡本 恵里 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (20307656)
小澤 和弘 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (20336639)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知症 / 家族介護者 / 語り / Webサイト |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は、構築した「認知症の人と家族の語り」Webサイトについて、公開後の反響を明らかにし、Webサイトの有効性や課題を見出すという目的を掲げて、アクセス状況と、Webコンテンツに寄せられたコメント回数および内容を集計・分析した。 最初の公開日である2013年7月10日から2014年12月31日までのページビューアクセスは1,318,919回であり、全27トピックを構成するクリップページへのアクセス数は、合計413,782回であった。このうち、7名の認知症本人と35名の家族介護者へのアクセス率は、10.7%と89.3%であった。 また、「ありがとう」ボタンが押された回数は9260回 であり、80.2%が家族介護者の体験談に対するもの、19.8%が認知症本人の体験談に対するものであった。最も多く押されていたのは、認知症介護者のクリップであり367回 であった。 各クリップページに設置していた「あなたのひと言」欄には、144件の投稿が寄せられた。投稿者の内訳は認知症本人が4.2%、家族51.4%、医療関係者15.0%、教育・研究関係者2.1%、その他19.4%、不明12.5%であった。特に多かったのは、認知症本人が語るという勇気への称賛や感謝のひと言であり、「語り手のように、視野が広がるような考え方で悲観的にならない気持ちになりたいです。勇気づけられました(認知症本人)」、「自分の病気を隠さず、顔を出して話してくれる勇気に感謝します。語りはとても認知症とは思えないほど明るく、優しい言葉使いで何ともいえない気持ちになりました(家族)」などが見いだせた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、公開した「認知症の人と家族の語り」Webサイトについて、アクセス状況と、Webコンテンツに寄せられたコメント回数および内容を集計・分析した。現在、その結果を専門誌に投稿準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、トピックの追加によって内容が充実した「認知症の人と家族の語り」Webサイトを用いた教育的活用を実施する。看護職を対象とした教育プログラムを開発し、それを用いた教育の効果を検討していく。
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Causes of Carryover |
原著論文の作成に時間を要し、投稿にかかる費用(英文校閲・投稿料金等)が残ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文投稿準備・投稿時に使用する。
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