2015 Fiscal Year Research-status Report
在宅療養高齢者に対する生活の質向上のためのチームアプローチ自己評価指標の開発
Project/Area Number |
25463552
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松井 妙子 香川大学, 医学部, 教授 (50290359)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綾部 貴子 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90331727)
畑 吉節未 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (10530305)
宮武 伸行 香川大学, 医学部, 准教授 (30510705)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | チームアプローチ / 訪問看護 / 訪問介護 / 居宅介護支援 / 生活の質 / trans disciplinary team |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の目的は、訪問看護事業所・訪問介護事業所・居宅介護支援事業所従事者のチームアプローチの実践状況を自己評価する指標を開発することである。本課題のチームアプローチとは、単一事業所では解決できない支援ニーズの充足を目的に、対象の利益を最優先にしながら、主体的に協力関係を構築し、事業所従事者の役割を解放、融合しながら、目標達成に向けて取り組む相互関係の活動をさす。 平成25年度は、文献研究により「Trans disciplinary team」の上記概念を明確にした。平成26年度はTrans disciplinary team approach の概念分析を行った文献に示されていたTrans disciplinary team approachを可能にする5つの前提を構成要素としてTrans disciplinary team の実践状況を自己評価する指標を先行研究などを参考に45項目作成し、基礎属性や独立変数を加えた調査票を作成した。調査対象は全国の訪問看護、訪問介護、居宅介護支援事業所である。47都道府県から無作為抽出した24都道府県のWAMNETに登録されている各事業所800か所、計2400か所を無作為抽出し、各事業所の調査対象者1名に回答を依頼する郵送調査を実施、自記式調査とした。調査期間は平成27年3月20日からの約1カ月間であった。 平成27年度は、回収した調査票のデータ入力、データクリーニング後、探索的な分析を行い、複数の学会に抄録を提出した。調査票の回収数は、訪問看護274票、訪問介護175票、居宅介護支援248票、計697票、回収率は29.0%であった。従属変数の欠損値を除いたデータ602票を用いて分析を行い、次年度に開催予定の学会で成果を発表する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学会開催時期が科研応募時から変更され、成果発表が次年度となったこと、また、より精緻に研究目的を達成するため、分析結果を学会などで順次発表し、批判的な考察を収集する事からやや遅れていると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
補助事業の目的をより精緻に達成するために、分析結果を順次学会で発表を行い批判的考察を収集する。
|
Causes of Carryover |
応募時には日本在宅ケア学会は毎年3月開催であったが、7月開催に変更になった。次年度に学会参加を行うので、学会参加費、出張旅費、発表資料作成などの事務補助の費用が必要である。また、補助事業を精緻に達成するために学会に参加して批判的考察を収集するため、延長承認を行ったので次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
タイ国チェンマイで行われる国際看護学会(6/22-24)老年社会科学会(6/11-12:松山)、日本在宅ケア学会(7/16-17:東京)、公衆衛生学会(10/26-28:大阪)の旅費および学会参加登録料、発表資料作成のための事務補助などに使用する計画である。
|
Research Products
(3 results)