2013 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン療養者に対する早期からの看護支援とリハビリテーションプログラムの開発
Project/Area Number |
25463558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
原田 光子 宮城大学, 看護学部, 教授 (90259193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中江 秀幸 東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (70550169)
冨安 眞理 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50367588)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | パーキンソン療養者 / 在宅支援 / 服薬 / リハビリテーション / プログラム |
Research Abstract |
stageI~IIIの在宅パーキンソン療養者(以下、療養者)に対する教育支援モデルを看護師及び理学療法士により開発し,その結果を評価することである. 平成25年度の目的は、主にPD療養者/介護者教育支援プログラム開発である以下の1)~5)を計画した.1)看護支援プログラム作成 2)リハビリテーション支援プログラム作成(身体リハビリテーション)3)上記1)2)の連携プログラムを作成 4)PD療養者/介護者 教育支援ツール作成:上記1)~3)をもとに支援ツールを作成 4)難病拠点病院に協力を依頼することである. 看護支援プログラムは、半構造化面接から服薬と日常生活の課題を抽出し作成中である.リハビリテーション支援プログラムでは、郵送法アンケート調査結果の分析によってstageI~IIIの在宅PD療養者の状況を検討した.stageI~IIIの66名(男性25名,女性41名)は,平均年齢72.0±7.3歳,平均罹患期間9.6±5.4年であった.要介護認定を受けていた療養者が43名(65.2%)であった.リハビリテーションに関係するサービスを利用していた療養者は32名(48.5%)と減少した.調査時点から過去1か月間の転倒回数は平均2.3±8.3回であり,軽症例であっても転倒事象が発生していた.また,自宅における体操や散歩などの運動習慣では,「有」との回答者45名(68.2%)であった.しかし,介護保険制度によるリハビリテーションに関するサービスを利用していない,その機会に恵まれていない療養者,自宅における運動習慣がない療養者がそれぞれ30%以上存在することが推測された. stageI~IIIの軽症例に対しても,リハビリテーションの機会,自宅における運動習慣化の重要性が明らかとなった.服薬と日常生活の課題の解決とリハビリテーションの習慣化が重要な課題となった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度の目的は、PD療養者/介護者教育支援プログラム開発である.以下の1)~5)を計画した.1)看護支援プログラム作成 2)リハビリテーション支援プログラム作成(主に身体リハビリテーション)3)上記1)2)の連携プログラムを作成 4)PD療養者/介護者 教育支援ツール作成:上記1)~3)をもとに支援ツールを作成であった.1)看護支援プログラム作成については面接をすすめて,プログラム作成を継続する.2)リハビリテーション支援プログラム作成(主に身体リハビリテーション)は、アンケート調査結果の分析から運動療法の習慣がないことが中心的な問題であることが明らかとなったため,医療関連職種とのマンツーマンの運動療法ではなく,自主的に行える種目を検討した.しかし、指導しても継続的に実施することが困難な例が多く,実施・展開方法の変更が必要となった.そこで,定期的な集団体操を行う機会を設け,その集団体操の機会の効果判定を行っていくこととする.今後、看護支援プログラムとリハビリテーションプログラムの連携プログラムを作成,教育支援ツール作成を行い,プログラムに基づいて介入し効果を検証する.
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Strategy for Future Research Activity |
看護支援プログラムは,主に服薬の支援では医師と看護師の役割を明確にする必要ある.そこで医師との連携が必要である.また,今までの面接から,外来看護師の支援がないことが課題とあげられている.今後、難病拠点病院の職種(医師、看護職)と連携し,看護職支援プログラムの作成を行う.難病拠点病院の職種(医師,看護職,理学療法士)と連携することで(プログラムの検討),実際に即したプログラムとなる. また,リハビリの推進策は,パーキンソン病療養者を対象としたリハビリテーションに関する相談会や自主的な運動療法の実施方法などの小研修会を定期的に行うことで対象者を増やすこと,並びに継続的に運動療法を行う機会を促通することで,その効果が平均的な一日の活動量にどのように変化を与えるのか,関節可動域や歩行能力などの身体機能にもどのような影響を与えるのかを評価し,パーキンソン病療養者に対するリハビリテーション支援のための評価ツールと支援方法を確立する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年度 研究計画が遅れていたため看護支援プログラム作成、リハビリ支援プログラム作成まで至らなかった。残額173,306は、介入研究する際の指導するための教材を作成の費用である。 H26年度において、看護支援とリハビリテーションプログラム作成後に冊子を作成、指導するための教材作成に充当する.
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