2013 Fiscal Year Research-status Report
アディクション問題にかかわる看護職支援モデルの試案作成
Project/Area Number |
25463571
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
寳田 穂 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (00321133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夛喜田 惠子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (50226966)
高間 さとみ 鳥取大学, 医学部, 講師 (90588807)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アディクション / 薬物依存症 / 看護師 / 援助職支援 / グループ |
Research Abstract |
本研究は、次の二つ目的の研究を行い、アディクション問題にかかわる看護師支援のためのモデルの試案を作成することである。本年度の実績は次の通りである。 目的1:アディクション問題にかかわる看護師サポートグループの実践内容の質的な分析を通して、支援の意義やあり方を明らかにする。 これまでの調査から、アディクション問題をもつ人とのかかわりにおいて、看護師は怒りや無力感といったネガティブな感情を体験し、疲弊しやすい傾向にあることが明らかとなった。また、そういった体験をしながらも患者とのかかわりに意味を見出していった看護師の特徴として、他者からのサポートを得ていたことが確認された。そこで、援助職サポートの必要性を認識し、2010年度よりグループを開始した。2012年11月から2013年8月まで、3クール目(90分×10回を1クール)を実施した。内容は参加者の同意を得て録音して逐語録を作成し、質的に分析を進めた。得られた結果よりグループの継続の必要性が確認され、2013年12月より2014年9月までの予定で、4クール目を開催している。現在も、分析/解釈しながらグループを継続中である。 目的2:米国(サンフランシスコ)でのアディクション問題にかかわる援助職者支援について調査し、支援の意義やあり方を明らかにする。 サンフランシスコ在住の研究者の協力を得て、2013年11月に薬物依存症の治療病院1か所と地域での回復支援施設3か所を訪問し、アディクション問題や援助職の現状について講義や情報提供を受け、意見交換を行った。意見交換を通して、米国と日本ではアディクション問題の表面化している状況には違いがあるが、日本同様に、援助職はネガティブな感情を体験し、バーンアウト予防がテーマとなっていることが確認された。そこで、次年度に援助職へのインタビュー調査を行うこととし、その調査準備に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
目的1:やや遅れている。 サポートグループの実践は、予定通りすすんでおり、逐語録の作成および部分的な分析/解釈はすすんでいる。しかし、2013年度中に、3クール目までのデータを総合的に分析/解釈して、学会での発表準備の予定であったが、90分×30回、計2,700分の逐語録の分析/解釈に時間を費やし、発表準備が遅れている。 目的2:ほぼ予定通り進行中 当初海外での調査を8月か9月に予定していたが、打ち合わせ準備や、研究協力者、訪問先の状況によって、訪問が11月となった。米国での具体的な調査に向けての打ち合わせを2014年3月ころに予定していたが、米国在住の研究協力者が日本への帰国に合わせて、国内にて行った。現地でのフィールドワークや意見交換の報告書については、現在作成中ある。また、予定通り、インタビュー調査の計画を作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
目的1:2013年12月より2014年9月までの予定で開催している4クール目のサポートグループを、分析/解釈しながら実施する。3クール目までのデータの分析/解釈は、現在実施している4クール目のデータとの関連が深い。5クール目の実施については、これまでの分析/解釈をふまえ、分析/解釈・考察に時間を要するか、グループの継続が優先されるか検討したい。 目的2:現在、米国(サンフランシスコ)でのインタビュー調査を計画中であるが、実施にあたっては、研究倫理審査での承認を得てから開始する予定である。研究倫理においては、研究代表者が、2014年4月に勤務先を異動したことにより、所属大学内での研究倫理審査システムの確認等による影響、また現地での倫理的問題への配慮等については、今回初めての依頼先であり、実施期間の遅れが予測される。しかし、研究倫理面については、問題が生じないように配慮を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
目的2の研究において、研究用パソコンの購入を予定していたが購入していない。また、渡米を2回予定していたが、1回となった。しかし、円安ドル高の影響により、1回の渡米での使用額が予定を上回わり、記載されている次年度使用額が生じた。 次年度の使用においては、渡米を予定しており、円安ドル高の影響は続くと思われ、渡航費もしくは本年度予定していた研究用パソコンに使用する予定である。
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Research Products
(1 results)