2015 Fiscal Year Annual Research Report
アディクション問題にかかわる看護職支援モデルの試案作成
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25463571
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
寳田 穂 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00321133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夛喜田 惠子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (50226966)
奥村 さとみ 鳥取大学, 医学部, 講師 (90588807)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アディクション / 薬物依存症 / 看護師 / 援助職支援 / 感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、次の二つの目的の研究を行い、それらを総合してアディクション問題にかかわる看護師支援のためのモデルの試案を作成する。目的1:アディクション問題にかかわる看護師サポートグループの質的な分析を通して、支援の意義やあり方を明らかにする。目的2:米国(サンフランシスコ)でのアディクション問題にかかわる援助者支援について、支援の意義やあり方を明らかにする。 目的1:平成27年度には月1回で10回を1クールとしたグループの5クール目を実践した。3グループ目までの実施結果を総合して分析し、4(平成26年度実施)・5クール目及び学会の交流集会でのサポートグループの実践を通し、分析結果の妥当性・信頼性について確認した。2クール目までの総合結果は、平成27年度第25回国際看護師協会大会にて発表した。アディクション問題に関連して様々な感情が喚起され、エモーショナルリテラシーを高めるサポートの重要性が確認された。 目的2に関して:平成26年度に実施した、サンフランシスコでの看護師へのグループインタビューについて分析を行い、アディクション(主として薬物依存症)看護の実践への考え方やその変化等についての特徴を明らかにした。感情・価値・知識・態度の変化は、関連しながら現任教育や周囲の人々からのサポートの中で生じていた。明らかとなった特徴については、分析結果の妥当性および日本の薬物依存症看護実践への適応等について検討するため、薬物依存症看護の熟練看護師6名の協力を得て、薬物依存症看護実践者会議を開催し、さらに考察を深めた。本結果に関しては、日本での調査結果との比較を行い、平成27年度第19回東アジア看護学研究者フォーラム EAFONSにて発表した。 目的1と目的2の結果をもとに、アディクション問題にかかわる看護師支援のためのモデルの試案を検討した。試案については、今後発表予定である。
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