2015 Fiscal Year Annual Research Report
地域保健活動評価のためのソーシャル・キャピタル測定尺度の開発
Project/Area Number |
25463608
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
河原田 まり子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (90374272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 ゆかり 北海道大学, その他の研究科, 助教 (70433141)
本田 光 北海道大学, その他の研究科, 助教 (80581967)
田仲 里江 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (40613683)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / ヘルスプロモーション / 地域保健活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
ソーシャル・キャピタル尺度案の信頼性と妥当性を検証するために,北海道の人口規模の異なる4カ所の市町に居住する60歳以上の住民1,000名を住民基本台帳から無作為抽出し,2015年6月に郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施した。調査内容は,ソーシャル・キャピタル尺度案42項目,主観的健康感,既存のソーシャル・キャピタル項目(信頼,互酬性,ネットワーク)である。 分析は,①項目分析(天井・床効果の分析,Item-Total相関の確認),②信頼性の検証,③妥当性の検証(併存的妥当性;既存尺度との相関係数,構成概念妥当性;探索的因子分析,モデル適合度;確認的因子分析)を行った。344名を分析対象とした(有効回答率34.6%)。 分析の結果,項目分析では,天井効果4項目,床効果4項目,I-T分析5項目,G-P分析2項目,欠損値頻度の高い1項目の計12項目を削除した。30項目について探索的因子分析を実施した結果,20項目5因子が抽出された。第1因子【地域の人々の支え合い】,第2因子【目的縁による仲間づくり】,第3因子【保健師への親和性】,第4因子【地縁による関わり】,第5因子【近隣とのおつきあい】と命名した。認知的ソーシャル・キャピタルと構造的ソーシャル・キャピタルに該当する因子が抽出され,であり,構成概念妥当性が確認できた。信頼性係数は0.91,第1因子から第5因子の下位尺度の信頼性係数は0.83~0.90であった。共分散構造分析の結果,GFI=0.885,AGFI=0.849,CFI=0.935,RMSEA=0.068で仮説モデルの適合度が確認できた。外的基準との有意な関連が得られ,基準関連妥当性が確認された。
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Research Products
(3 results)