2013 Fiscal Year Research-status Report
看護経済学の構築に向けた基盤研究 ‐褥瘡患者立脚型QOL評価指標の開発‐
Project/Area Number |
25510003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
貝谷 敏子 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (00381327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 敬 国立保健医療科学院, 研究情報支援研究センター, 統括研究官 (40272421)
真田 弘美 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50143920)
中村 恵子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (70255412)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 褥瘡 / QOL調査 / 患者立脚型アウトカム |
Research Abstract |
本研究では、患者の視点に立脚した健康指標である患者立脚型アウトカムとして褥瘡患者のQOLを評価する指標を開発することを最終目的として、平成25年度に本邦の褥瘡患者のQOL 実態を把握することを計画していた。現在、調査依頼を20施設に行い、すでに10施設は実態調査を開始している。残り10施設は施設倫理審査が終了次第開始できる予定である。今回のQOL調査票には海外で開発された、慢性創傷特異的なツールも含めており、複数のQOL調査票を比較することで、妥当性の検証が可能であると予測される。 これまで本邦の褥瘡患者のQOLの実態は報告されておらず、今回の実態調査の結果より本邦の褥瘡患者のQOLを把握することが可能である。また、本研究では、医療者から得た情報によるQOL評価値の信頼性・妥当性を検討し、第3者による褥瘡患者QOL評価の適応可能性を評価することを目的としている。調査では、医療者からの評価をデータとして収集しているため、結果によっては今後意識レベルの低い褥瘡患者のQOL評価が可能となることも期待される。 実態調査は平成26年11月に終了予定としており、結果をもとにQOLの実態報告を行う。さらに現在文献検討を実施しており、褥瘡患者のQOL概念を文献より収集している段階である。実態調査終了後に、質的研究より本邦褥瘡患者のQOL に関する概念化を行いQOL調査票を作成するためのアイテムプールを作成し、調査票の作成を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査施設の選定と各施設での倫理審査手続きのため、実態調査の開始が遅れている。しかし、今年度には質的研究も終了する予定で進行可能と考えられ、おおむね順調に進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
11月まで実態調査を行い、終了後に質的研究を実施する予定である。褥瘡患者の症例が予定人数に満たない場合は、必要に応じて調査期間を延長する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データベース作成をWeb上で行う予定であったが、今回は紙面を用いたデータ収集を実施し、その金額が未使用であったため変更が生じた。 実態調査に海外で開発された慢性創傷特異的なQOL調査票を用いたが、その許諾のために当初見込んでいなかった費用が生じることとなった。まだQOL調査使用の費用を支払っていないが、上記金額で補う予定である。
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