2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25518013
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
西尾 隆 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (60189256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲 正樹 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (00113655)
大森 佐和 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (20419253)
寺田 麻佑 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (00634049)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 公務員制度 / 幹部人事 / 日英比較 / 被災自治体 / 危機管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は「グローバル化の中の政策システムと公務員制」にかかわる個別テーマとして、中央省庁の幹部人事の比較分析、および東日本大震災の被災自治体における危機管理をテーマとして調査研究を行った。 前者に関しては、2015年11月28日にICUにおいて公開フォーラムを開催し、英国エクセター大学オリバー・ジェームス教授、ハワイ大学リチャード・プラット教授、東海大学出雲明子准教授ほかを迎え、日英比較に関する報告と討論を行った。内閣人事局や人事院の幹部も参加し、貴重な意見交換の機会となった。 後者に関しては、10~11月にかけてプラット教授と宮城県庁、岩沼市、岩手県庁、釜石市でヒアリング調査を行い、あわせて都庁・三鷹市などでも聞き取りを行った。その知見を踏まえ、2016年2月17日にICUで「危機管理とリーダーシップ」をテーマに科研費セミナーを開催し、プラット教授と明治大学中邨章名誉教授による報告と討論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2013~2014年度は比較的順調に予定していた調査を進めることができたが、2015年度は研究の一つの柱である矯正行政(刑務所管理)について当初予定していた調査およびセミナーを実施できなかった。これは主に東北地方の被災自治体の調査が長引いたためで、2015年末の時点で年度内に矯正行政の調査を行うことは断念し、2月に危機管理についてのセミナーを行った。 このことから、本プロジェクトの実施期間を1年間延長し、2016年度に矯正行政の調査およびこれまでの調査結果の取りまとめを行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度は予定していたすべての調査研究を完了する。主たるテーマは矯正行政の実態調査とセミナーの開催であるが、これまで行ってきた航空管制業務、中央省庁の幹部人事、自治体における危機管理およびリーダーシップについての調査を総合し、「リスクと公務員」という観点からグローバル時代の政策システムの変容全体についての取りまとめを行う予定。
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Causes of Carryover |
2015年度に予定していた国内の研究者および実務家の招致、およびセミナーの開催ができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年秋までに国内研究者および実務家を招いて刑務所管理に関するセミナーを開催する。
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Research Products
(6 results)