2013 Fiscal Year Research-status Report
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25540080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
中村 聡史 明治大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50415858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土方 嘉徳 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (10362641)
小松 孝徳 明治大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30363716)
高村 大也 東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (80361773)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 情報曖昧化 / ネタバレ防止 / ウェブ / あらすじ |
Research Abstract |
コンテンツを楽しみにしている人が,ウェブブラジング中にネタバレ情報と出会ってしまうことを防ぐため,単純にネタバレ該当部分を無くしてしまう非表示手法,ネタバレ該当部分を塗りつぶす墨塗り手法,ネタバレ該当部分を任意の確率で反転させる結果反転手法,ネタバレ該当部分を増殖し結果を反転させたものを混ぜる木の葉を隠すなら森の中手法という4つの情報曖昧化手法をGoogle Chromeのブラウザ拡張として開発した.また,この各手法についてその認知的負荷を調べるため,アイトラッキング装置を用いてユーザの詳細な分析を行うためのシステムの開発を行った. TwitterやFacebookといったソーシャルネットワークサービス(SNS)上では,多くの人が自身が楽しんだコンテンツについて感想などの情報発信を行っている.こうした情報には,SNS自体を遮断することで触れないようにすることが可能であるが,SNSはコミュニケーションツールとしても成り立っているため,遮断自体は難しい.そこで,こうしたSNS上でのネタバレを防止するため,Twitterアプリケーションのプラグインとして情報曖昧化を行う手法を開発した. Amazonなどのレビュー記事の文脈が一貫しているかどうかを手がかりとして,レビュー記事の中にあるあらすじを判定する手法を確立した.また,レビュー記事の文書構造やクラス情報などを利用することで,あらすじを分類する手法を実現した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新たなる情報曖昧化手法を検討するために,日々利用可能なGoogle Chromeのブラウザ拡張として実装し,ソーシャルネットワークサービス上のネタバレを防止するため,Twitterに適した情報曖昧化手法を検討し,Twitterクライアントのプラグインとして動作する仕組みの開発を行った. また,情報曖昧化手法の評価のための,アイトラッキング装置によるユーザの視線の動きを分析および可視化可能なシステムを開発し,評価システムも構築した. あらすじの判定および分類手法を実現した. 以上のことより,概ね順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
実現した情報曖昧化手法について,ユーザの認知的負荷を調査するため,提示情報に対して様々な曖昧化手法を適用したページを閲覧してもらい,アイトラッキング装置を利用してユーザの視線がどのように動くのかなどについて計測する.また,その計測結果を平成25年度に開発したシステムを利用して分析および可視化することで,手法の特徴を統計的に把握することを可能とする. 平成25年度に開発したTwitterのプラグインを利用し,SNS上で発信される情報のネタバレ防止手法の有効性の検証を行う.また,長期的な利用により問題点や利点などの洗い出しを行う.一方,Twitterなどで他者が発信する情報を利用することによって,リアルタイムにネタバレ防止辞書を再構築する手法を実現する. ウェブ上の膨大なネタバレ情報を積極的に収集することで,そのネタバレ情報に含まれる特徴的な語を抽出し,辞書を用いること無くネタバレの判定を行うことを可能とする仕組みの検討を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度予定の実験を,システム改修の都合などから26年度に移動したため. 実験実施に利用予定.
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Research Products
(3 results)