2015 Fiscal Year Annual Research Report
先端科学と小中学校理科の授業のつながりを実感できるプログラム開発と実践・展開
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25560071
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
貞光 千春 お茶の水女子大学, サイエンス&エデュケーションセンター, 特任准教授 (50372420)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 科学教育 / 理科教育 / 科学コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
1.中学校1年生「酸素の発生」、2年生「酵素」の発展として『身近な食べものの酵素とタンパク質から先端科学に迫ろう!』を開発実施した。本研究ではプログラム開発を中心に行い、実施については東京都北区理科実験支援事業、文京区理科支援事業として教育委員会から委託を受けた事業として行った。文京区立中学校全10校約660名に対し、出前授業を行った。ルミノール反応による大根の発光を観察し、酵素反応についての学習とともに、酵素の立体構造を調べると、血液のヘモグロビンと同じようにヘム鉄を持つことがわかり、科学捜査で血液検出に使われる化学反応と同じであることを紹介した。また生徒の学習効果を高めるために、ダイコンをより光らせる方法を生徒自身が考えて実践する探求的な活動も取り入れた。「先端科学に触れられながらもダイコンやヘム鉄サプリなど身近に手に入れられるもので、少人数でも実施できる(教員)」「理科の授業で習った酵素について発展的なことが学べて楽しく感じた(生徒)」「いつもは教科書通りなので、自分でどうすればよいか考えて実験するのは楽しかった(生徒)」等の感想を得た。北区理科実験支援事業サイエンスラボ(2015年10月17日実施、中学生35名が参加)でも同内容を実施し、また北区教育委員会の広報誌「くおん」でも実験の紹介を行う予定(2016年7月号)。 2.昨年度開発実施を行った簡単旋光計のプログラムについて「身近な現象と中学校理科のつながりを実感できる教材開発かんたん旋光計と分子の世界」のタイトルで、2015年8月2日日本理科教育学会第65回全国大会で発表した(一般研究発表09G01)。またお茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター10周年シンポジウム(2016年2月22日、お茶の水女子大学で実施)において、開発プログラムの一つとして参加者50人に対し、コンテンツ紹介と実験体験を行った。
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Research Products
(1 results)