2014 Fiscal Year Research-status Report
新たな工学教育法OJE法の人材育成効果の分析とさらなる進化の試み
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25560077
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 孝夫 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00174798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 裕章 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10294026)
倉敷 哲生 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30294028)
米谷 淳 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (70157121)
中川 貴 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70273589)
上西 啓介 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80223478)
松村 暢彦 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (80273598)
加賀 有津子 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80335380)
大村 悦二 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90144435)
清野 智史 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90432517)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 工学教育 / 実践的演習 / PBL |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に始めた、過去のOJEの実施法での実施内容と効果との相関の整理分析を継続した。これまでの成果である、過去9年間のOJE演習の報告書とその受講院生達のアンケート報告書を資料とした。実施課題の属性や彼らが導いた成果を、指導した専任・連携教員が分析している。着眼点は、課題追求中の検討や判断の過程・経緯、それに及ぼした指導教員の役割、そこで院生が経験したこと等であり、これらが人材形成にどう役立ったかに集約することを目指した。 院生の受講修了時点で米谷がインタビュー調査を行い、その結果を纏め専攻教員に対するFDセミナーという形で報告しその後の議論の土台とした。また、連携教員を含めた指導教員連絡会でも議論を行い、成功や失敗の要点を抽出を試みるとともに、次の年度の演習課題や演習指導の方向性を定めるヒントとした。これらの議論の成果やOJE法の方法論については、米谷と山本が8月に工学教育協会で二件の講演として発表した。 これらも反映させながら、継続的に専攻が開催している公開シンポジウムでの報告とパネルディスカッションを行い、議論を深めた(2015年2月14日、阪大吹田銀杏会館、ビジネスエンジニアリングシンポジウム==多様な分野で活躍するBE専攻の卒業生==)。 OJEを進化させる新機軸として、従前からのOJEのプロトコルに囚われない試行的課題として、あるテーマを複数年度継続し受講生は年度変わりしながら追求する演習班を設定した。「開発途上国の生活環境の改善に貢献するものづくりを提案する」もので、バングラデシュの現地訪問や簡単な農耕機具を試作した。25→26年度に継続し完成度を高める試みをした。これは27年度も継続する。 以上を反映させ、OJE法の内容の解説と分析を行い他機関での実施にも参考となる書籍を出版すべく準備を進めた。目指す書籍の目次と執筆分担を定めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画した内容(インタビュー、院生アンケート調査、新機軸OJEの実施の実施)が順調に進んでいる。これらを集約して本研究の最終目標のひとつであるOJE法の紹介・頒布のための出版に反映することを目指し、当初目的のH27年度に出版完了の計画を前倒ししてH26年度中に原稿を取り纏め出版社での編集作業に入る予定であった。しかし、H26年度に実施担当者が二名の人事(愛媛大転出、経産省出向)があり作業が一次停滞したため、この前倒しの予定が崩れた。しかしこの二名も、研究分担者として継続可能であり人事異動の過渡状態を過ぎたため、当初計画のとおり最終年度であるH27年に編集出版を行う予定で進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューやアンケート、新機軸OJEの実施を継続的に進める。定期的指導教員連絡会を開催し、出版企画会議も兼ねて具体化を進める。途中経過的な成果を集約して、継続している工学教育協会での研究発表を行う。これらの成果は年度末に行う、公開シンポジウムに反映させる。 OJE法の紹介・頒布のための書籍のための原稿の完成と編集作業を進め出版する。
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Causes of Carryover |
【現在までの達成度】の欄に記したように、H26年度に執行予定であった編集出版費の一部の作業が遅れたため、これをH27年度に執行せざるを得なくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
原稿を集約し、編集作業に取りかかり出版する作業を進める。
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Research Products
(4 results)