2015 Fiscal Year Annual Research Report
新たな工学教育法OJE法の人材育成効果の分析とさらなる進化の試み
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25560077
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 孝夫 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00174798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 裕章 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10294026)
倉敷 哲生 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30294028)
米谷 淳 神戸大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70157121)
中川 貴 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70273589)
上西 啓介 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80223478)
松村 暢彦 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (80273598)
加賀 有津子 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80335380)
大村 悦二 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90144435)
清野 智史 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90432517)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 工学教育 / 実践的演習 / PBL / アクティブラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の初年度に開始した、過去のOJEの実施法での実施内容と効果との相関の整理分析を終えた。過去十年間の成果である演習報告書とその受講した院生達のアンケート報告書や、米谷が受講した院生や指導した教員に対して行ったインタビュー記録を資料とした。実施課題の属性や彼らが導いた成果を、指導した専任・連携教員が分析した。課題追求中に院生達が検討し判断をした過程や経緯と、それに及ぼした指導教員の助言の役割等を振り返り、これらが人材形成(本演習のアウトカム)にどう貢献したか、の視点から纏めた。また、専攻外・学外の連携教員を含めた指導教員の連絡会でも議論を行い、成功や失敗の要点を抽出した。 本法を進化させる新機軸として、OJEの従来プロトコルに囚われない試行的課題として、ある領域内でのテーマを複数年度継続して追及を深めて行く演習班を設定した。三年間で次の2セットの試行班を運営した。「開発途上国の生活環境の改善に貢献するものづくりを提案する」→「バングラデシュの農作業効率化に貢献するものづくり提案」→「バングラデシュの農作業効率化に貢献するものづくりとその普及の提案」と「大阪環状線を行ってみたい線区に」→「都市全体から密集市街地を考える」→「大阪全体から密集市街地を考える」である。 以上の試行と定常的演習の実績を比較分析した結果を工学教育協会で報告した。また専攻主催の公開シンポジウム(2016年2月14日、阪大コンベンションセンター、ビジネスエンジニアリングシンポジウム=イノベーション創出を担うリーダーシップ=)を開催して報告し、パネルディスカッションで議論を深めた。また、これらの三年間の研究の集大成として、OJE法の内容の解説と分析を行い他機関での実施にも参考となる書籍(うまくやれる工学のアクティブラーニング OJE、大阪大学出版会、ISBN978-4-87259-518-5)を出版した。
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Research Products
(6 results)