2013 Fiscal Year Research-status Report
実験アニメーション作成のための動作の美化による直接操作インタフェース
Project/Area Number |
25560115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
乃万 司 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (60228351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 邦雄 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 助教 (90363407)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アニメーション / 人体アニメーション / 理科実験 / 直接操作 / 動作の美化 |
Research Abstract |
本研究は,理科実験の手順や結果を説明するアニメーションを,学校の教員などが直接その実験の操作を行い,その動作をキャプチャすることで,アニメーション化しようとするものである.教員(操作者)の手の震えや操作の遅れなどを含まないアニメーションを作成するために,本研究では,教員の動作の意図を読み取り,動作データを「美化」することを目指している.そこで,初年度である平成25年度は,以下の手順で研究を進めた. 最初に,科学実験の器具(試験管,ビーカー,フラスコ,ピペット,アルコールランプ,三脚台など)を整備した.平成25年度はまだ薬品等は一切扱っていない. 次に,実験操作する手と実験器具のキャプチャのために,手と実験器具にマーカーを貼付し,ARの技術を応用して,動きのキャプチャを試みた.ある程度のキャプチャは可能であることを確認できたが,それで十分かどうかは,後で美化アルゴリズムと組み合わせてアニメーションが適切に生成されるかどうかで検証されることになる. さらに,操作(動作)データの美化アルゴリズムの開発に取り組んだ.まず,美化の手法にはいろいろな可能性があるので,まずその検討結果を,11月30日~12月1日に玄海ロイヤルホテル(福岡県)で開催されたビジュアルコンピューティングワークショップ2013で発表し,いろいろな意見交換を行った.その結果をもとに,現在までに様々な方法を試行しているが,当初の予想通り,単一の手法では難しく,いろいろな手法の組み合わせ/使い分けを必要とすることが予想される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究実績の概要】でも述べたように,平成25年度は,当初予定していた科学実験環境の整備,手と器具のキャプチャ技術の実験,動作データの美化アルゴリズムの開発まで進めており,おおむね予定通りに進展したといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
【研究実績の概要】および【現在までの達成度】でも述べたように,現在まで研究はおおむね順調に進展しており,次年度は,主に動作美化アルゴリズムの完成と,キャプチャ技術の検証を進める予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度使用額が,当初予定額に達しなかった主たる原因は,意見交換のために参加したワークショップの会場が,当初想定していた東京などではなく,地元であったことと,研究室学生の関係で,研究補助の人件費・謝金が不要になったことがある. 平成25年度で使用しなかった予算により,外部発表の旅費・参加費,開発や実験のための人件費・謝金をより多く使用できることになったので,その分を利用してより積極的に研究を進めたい.
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Research Products
(1 results)