2014 Fiscal Year Research-status Report

運動の他者観察能力テスト作成の試み

Research Project

Project/Area Number	25560316
Research Institution	Mie University
Principal Investigator	鶴原清志三重大学, 教育学部, 教授 (70172070)
Project Period (FY)	2013-04-01 – 2017-03-31
Keywords	他者観察能力 / ゴルフ / 弾道測定
Outline of Annual Research Achievements	運動の指導者は、優れた他者観察能力を備えていれば、運動経過を観察することによって、その結果を正確に予測できることが考えられる。この考え方に基づいて、運動の実施のフォームから、結果を予測し、その正確性によって他者観察の指標とし、運動の他者観察能力テスト作成を試みる。そのために、ゴルフを課題として取り上げ、スイングフォームから打球の結果、飛距離、球筋等を予測するテストを作成し、ゴルフにおける他者観察能力テストの作成を試みることが本研究の目的である。そのため、正確なボールの飛距離、方向、球筋が明らかになるように、シミュレーション・インパクト解析、SwingBetter Plesioを用いて、実験室において、モデルとなるゴルファーにボールを打たせ、、そのフォームを正面・後方からビデオに撮影し、同時にボールの飛距離、方向、球筋を記録し、打球の結果も分析するように装置を設定した。しかし、SwingBetter Plesioの標準の測定では、打球のスピン量等のデータは測定できるものの、打球の落下点が目標ラインからどの程度ずれているかを測定できないため、ゴルフアナライザー機能を追加して、落下点のずれを推定できるように修正した。この修正のために、繰り返しデモンストレーションを実施し精度を高めた。上記の修正によって、打球の正確な予測が可能になり、実際の打球との比較が実施できることっとなった。今年度は、このシミュレーションの測定項目の追加や、実際の打球との比較を実施することで、測定精度を向上させることができ、より詳細な実験ができる前提を整えることができた。以上の状況で、初心者から熟練者までモデルとなるゴルファーのフォームを撮影し、テスト作成のためのビデオの収集を実施したが、思ったよりモデルを集めることができず、十分な数に達していない。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 4: Progress in research has been delayed. Reason デモンストレーション用のスイングを撮影し、その打球の方向、球筋、目標からのずれを測定するために、SwingBetter Plesioを用いて、実験室において、モデルとなるゴルファーにボールを打たせ、、そのフォームを正面・後方からビデオに撮影し、同時にボールの飛距離、方向、球筋を記録し、打球の結果も分析するように装置を設定した。しかし、SwingBetter Plesioの標準の測定では、打球のスピン量等のデータは測定できるものの、打球の落下点が目標ラインからどの程度ずれているかを測定できないため、ゴルフアナライザー機能を追加して、落下点のずれを推定できるように修正した。この修正のために、繰り返しデモンストレーションを実施し精度を高めた。上記の修正によって、打球の正確な予測が可能になり、実際の打球との比較が実施できることっとなった。今年度は、このシミュレーションの測定項目の追加や、実際の打球との比較を実施することで、測定精度を向上させることができ、より詳細な実験ができる前提を整えることができたが、この前提条件を整えるための時間が、思いのほかかかり、デモンストレーション用のビデオの準備がおくれてしまった。その結果、ゴルフ指導者やプロゴルファーに依頼することができず、テスト用のビデオ作製が遅れている状況となっている。今年度は、テスト用のビデオ作製の作成のために、学生やゴルフ経験者に依頼したが、思ったほど集まらず、同様の機種のあるマルマンのフィッティングアリーナに協力を求め、もう少しでテスト用のビデオ作製が実施できるところまでになった。
Strategy for Future Research Activity	シミュレーション・インパクト解析、SwingBetter Plesioの追加ソフトによって、測定項目が追加されたことで、大学生やアマチュアだけでなく、ゴルフ指導者やプロゴルファーに依頼して、デモンストレーションとなるビデオ撮影を実施して行く予定である。撮影終了後、遅れている26年度の計画を進めるために、マルマンのフィッティングアリーナに協力を継続して依頼し、テスト作成を進めることとする。また、今年度のゴルフ学会（9月）には、研究の一部を発表することとする。
Causes of Carryover	SwingBetter Plesioのソフトの修正により、打球の正確な予測が可能になり、実際の打球との比較が実施できることとなった。今年度は、このシミュレーションの測定項目の追加や、実際の打球との比較を実施することで、測定精度を向上させることができ、より詳細な実験ができる前提を整えることができたが、ゴルフ指導者やプロゴルファーに依頼することができず、テスト用のビデオ作製が遅れている状況となり、謝金の支出ができなかったためである。さらには、研究を促進するため、同様の機種のあるマルマンのフィッティングアリーナに協力を求め、テスト用のビデオの撮影の協力を求めたが、デモンストレーターが中々集まらず、謝金の支出ができなかったためである。
Expenditure Plan for Carryover Budget	ゴルフ指導者やプロゴルファーに依頼することができず、テスト用のビデオ作製が遅れている状況となり、謝金の支出ができなかったため、今年度はデモンストレーションの依頼を実施し、テスト作成に向けてビデオを収集し、研究の一部をゴルフ学会（9月）に発表を予定しており、謝金、旅費で支出する予定である。