2013 Fiscal Year Annual Research Report
現場向きの動作観察・生体計測記録情報の統合に基づく運動評価支援システムの開発
Project/Area Number |
25560333
|
Research Institution | Industrial Research Institute of Shizuoka Prefecture |
Principal Investigator |
易 強 静岡県工業技術研究所, ユニバーサルデザイン科, 上席研究員 (50505641)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 指導支援 / 運動評価 / コーチング / 生体情報 / 行動観察 / 筋電図 / 加速度 / 関節角度 |
Research Abstract |
スポーツ・運動等の現場での評価・指導は指導者の知識や経験に基づき、主観的に行われるため、指導者個人の技量に依存し、客観性に乏しい。これまでは、客観的なデータに基づく評価には、大掛かりな生体計測システムでのデータ収集とその後の膨大なデータ処理が必要であることから、現場での評価には利用できなかった。そこで、運動の客観評価に必要な生体情報、物理情報、映像などをリアルタイムに計測すると共に、その運動を観察している指導者の主観評価の記録も統合して運動評価を支援するシステムを開発した。 現場で利用しやすいように、システムは小型のワイヤレス筋電センサ、加速度センサ、深度センサカメラで構成されている。それぞれのセンサから、運動する際の筋電図、三軸加速度、関節の角度、動作の映像を同期して収集し、観察指導者のコメントとリンクして記録できるようにLabViewでシステムを試作した。 試作したシステムを用いて、5人の被験者にポールを使ったエクササイズを行ってもらい、運動指導者が指導するユーザビリティ評価実験を行った。指導の様子を行動観察記録プログラムOBSERVANT EYEで記録した。 その結果、試作システムが安定して、確実にデータを収録できることを確認した。指導者が収録したデータを用いて、運動を行った被験者を指導したところ、運動指導者から、指導するポイントの映像を素早く見つけ出すことができ、測定値と映像を用いて指導しやすいと評価された。
|
Research Products
(1 results)